思わぬ所で流れ弾に当たってしまった。久しぶりに知人の男性から結婚するとの報告。バツイチ子持ち、独身でいいと言っていた彼に心境の変化が?と聞いてみれば、彼女に子供が出来たとのこと。しかも二人めらしい。一度めは中絶したそうで二度めだから、との事に呆れたが彼女もバツイチ三人の子持ち、と聞いて唖然とした。母親になったら女ではなく母親でいてほしいと考えるあたしは古いのだろうが、二人の間に単純計算で六人も子供がいるのか、と思ったら気が遠くなった。関係ないのに酷く落ち込んだ。再生しようと決めたばかりなのに。思わぬ所で流れ弾だ。あたしが子供は生めないと診断されたのは学生の頃だ。まだ若く、あまり現実身はなく、いつか体調管理すれば子供が出来るような気がしていた。が、この年で言い方は悪いが妊娠する機会がなかった訳でもないが未だに母親になっていないと言うことはやはりそういう事なんだろう。しみじみしてしまった。親友の子供を溺愛しながらなんで子供が出来る人は沢山出来るのだろう?と考えた。そしてあたしが母親なら子供沢山いたら愛情が分散しそうだからあたしは一人でいいな、と考え、その考えすら意味がないのだと少し泣けた。流れ弾、なのに、なんだか否定された気がした。吐き気がして冷えた首がまた回らないくらい痛くなって、ああ今は保険証もないのだとまた泣けた。だめだな、人の人生に振り回されたら。でも子供の話はキツいなあと思った。明日から就職活動しなきゃ。ある人は母親となり結婚し、あたしはこの年で就活か。悩んではいけないのに、人は人だ。外はまた雪になってきた。タバコを持つ指先が冷える。そういえば親友は子供ができてからタバコ止めたな、と思い出しこれがあたしと母親との違いか、と極論までたどり着いた。なんだかな、流れ弾って痛いな。予想してないから防御のしようがないや。寝よう。うん。あたしには関係ないのだ。うん。