最近の腕時計の金属バンドは、その長さ調整がとても簡単に行えるものが見られる。
バンドの長さを簡単に調節できる時計を購入しその場での調整は不要というと、時計屋さんは調整に用いる下の写真のような簡易用具をサービスで付けてくれるようである。
もちろん簡単調整タイプではないバンドもあります。
今回の記事では、そんな簡単調整タイプではない 『C リングタイプのバンド』 を、専用工具を使わずに調整してみましたという記録のスナップ。
ちなみに今回のバンドは、セイコー製のブライトチタン(チタン合金)バンド。
簡単なので、特に注意が必要な点を強調しておきます。
金属バンドのコマとコマを繋ぐピンが通っている穴の中に、ピンを固定させるための極小の部品があるので、外した時にウッカリ失くしてしまわぬように、特に注意して下さい。
その極小の部品とは、上の写真では外したコマのピン用穴の中にまだ入っています。
次の写真では、その部品を穴の中から取り出し、ピンセットで挟んでいます。
その部品を、下に置いてみましたが、直径 1mm 長さが 3mm 程度の管状と、この時計のバンドの場合もかなり小さい。
【追記】 2014年3月11日の記事 『腕時計バンドの余りコマで』 の中に、「C リング」 が解りやすい画像があります。
今回は、他の時計から外して余っていたピンを、抜きたいコマのピン穴に合わせて、小さい金槌で優しくトントンと叩いてピンを少しずつズラし、反対側から3~4mm程度ピンが出てきたらその端をペンチで挟んで、穴の方向に沿ってまっすぐに抜き取って外しました。
この時、簡易工具を用いて押し出そうとしても、ビクとも動かなかったことを付け加えておきます。
私はバンドや時計本体にキズを付けぬよう細心の注意を払いながら作業を行いましたが、メリットは自分の腕周りのカーブにピッタリと合わせるよう 12時方向のコマ数と 6時方向のコマ数を変えて、時計の文字盤面が真っ直ぐ顔に向くようにキメ細かい調整ができること。
デメリットは、作業結果がどうなろうと自己責任だということ。
基本的には専用工具で作業されることをお奨め致します。