真夜中の奇跡

2011-01-02 | 介護日記

夕べのこと、階下から猫に話してかけてる優しい声がかすかに聞こえてきた。

風呂から上がった夫の声かと思っていた。

まったく猫なで声にもほどがある・・・と笑ってしまった。

  

しばらくして夫がまん丸な目をして部屋に入ってきて、

「いやあ、びっくりした!おじいちゃんがヒョイヒョイ歩いてトイレに行ってたよ。

杖もついてなかったしシッカリした足取りだった・・・

話し声も顔つきも以前のオジイチャンに戻ってた!」

じゃあ猫と話してたのは?

「おじいちゃんだよ、風呂から出たら上機嫌で猫と遊んでた。全然よろよろもしてないし、

ツツツツーって部屋に入ってった。 あれって、何なんだろう

 

今朝はもういつもの父に戻っていた。

私もその奇跡(?)を見てみたかったな。

 

アルツハイマー型認知症の症状は人によって多少の相違があるのかも知れないが、

歩行困難というのも典型的な症状みたいだ。

父の場合、感情が安定しているときは歩行も安定している。

反対に自分の意見が通らなかったり、自分の間違いに気がついたり・・・

要するに傷ついた途端足元がくずれヨロッと倒れこんだりする。

 

昨日の夜中、父は幸せな夢でも見たのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 



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