慣れって怖い。

日本に住んでいた頃は、麻薬と聞くと「とても恐ろしい物」と言ったイメージだった。
海外の小説を読んでいて、ごく普通のサラリーマンや主婦がマリファナを吸うシーンなどが出てくるとびっくりしたものだった。

フランスに来て以来、マリファナは違法なものの、道を歩いていると大麻の独特な香りが漂ってくることがしばしば。
友人のパーティに呼ばれて行くと、なんで煙草を回しているのだろうと思ったら、実はマリファナだったり、同僚がハイなまま仕事に来ていたりと、図らずも身近に存在するものになってしまった。

最近、左党からの大統領立候補者を選ぶ際の討論会を見ていたら、一人の少し変わった候補者がマリファナの合法を訴えていた。
他の候補者は冷笑気味であまり相手にしていなかったが。

この人は政治の世界にいるにも関わらず、きっとマリファナの常用者なのだろうなと思い、以前、日本で話題になっていた女性候補者を思い出す。
この嫌煙の時代に、医療用と言えどもマリファナの推奨なんて時代錯誤だし、オランダで個人的に楽しむに留めておけば良かったのに…と考え、マリファナくらいでそんなに大騒ぎするなんて。と思った自分に少し驚いた。


モンペリエ　最近、ずっと雨か曇り空。

まあ、1回でも吸ったことのある成人を捕まえようとすると、成人の半分以上は捕まりそうだしね。


←タバコのようなものが回ってきたらマリファナなのでお気をつけあれ。