月岡芳年 月百姿
『稲葉山の月』
明治十八年届
蜂須賀又十郎(はちすかまたじゅうろう)は戦国時代の武将
生没年不詳
永禄九年(1566年)の墨俣城の戦いに兄・ 蜂須賀小六と共に従軍する。
国立国会図書館デジタルコレクション 090
永禄十年(1567年)八月十五日
かねてより再三に渡って織田信長の侵攻を受けていた
斉藤龍興の居城稲葉山城が陥落します。
この時木下藤吉郎は、まず稲葉山周辺の地理を丹念に調査し
わかったことは、城の搦め手は険阻な山崖で
まったく手のくだしようがないこと。
そこで、藤吉郎は7人の手下を引き連れ
山の間道を通って、搦め手に廻ろうと考えた
腰にはそれぞれ兵糧を付け、大きな瓢箪に酒を入れ
蜂須賀小六の弟、蜂須賀又十郎に背負わせ
瑞龍寺山に登り峰づたいに稲葉山をめざします。
よじ登る又十郎、兵糧や酒を持たせたのは
敵に偽装して欺くためだったんですね。