オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

月百姿 稲葉山の月

2017-09-15 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

稲葉山の月

明治十八年届

 


 


  蜂須賀又十郎(はちすかまたじゅうろう)は戦国時代の武将

生没年不詳

永禄九年(1566年)の墨俣城の戦いに兄・ 蜂須賀小六と共に従軍する。


 

国立国会図書館デジタルコレクション 090

 

永禄十年(1567年)八月十五日

かねてより再三に渡って織田信長の侵攻を受けていた

斉藤龍興の居城稲葉山城が陥落します。

この時木下藤吉郎は、まず稲葉山周辺の地理を丹念に調査し

わかったことは、城の搦め手は険阻な山崖で

まったく手のくだしようがないこと。

そこで、藤吉郎は7人の手下を引き連れ

山の間道を通って、搦め手に廻ろうと考えた

腰にはそれぞれ兵糧を付け、大きな瓢箪に酒を入れ

蜂須賀小六の弟、蜂須賀又十郎に背負わせ

瑞龍寺山に登り峰づたいに稲葉山をめざします。

 

よじ登る又十郎、兵糧や酒を持たせたのは

敵に偽装して欺くためだったんですね。