迷いのダーツ

ヒロ「今夜のおかずって、どうしてこう悩んでしまうのでしょう。」

くま「理解できんな～、好きなもの食えばいいじゃん。」

ヒロ「栄養とかバランスとか、考えすぎるんでしょうね～。」

くま「まず冷蔵庫の在庫が問題だな。」

ヒロ「悩みに悩んで堂々巡りして…。」

くま「で、どうなるの？」

ヒロ「結局カレーになってしまうんです～！」

正直者

ヒロ「いつからでしょうか…『おばさん』と呼ばれても、ショックを受けなく
　　　なったのは…。」

くま「なんて呼ばれても中身はいっしょだろーが。」

ヒロ「違います。ぜったい違います。『お姉さん』と『おばさん』では天と地
　　　ほど違います。」

くま「早いとこ開き直っちゃったほうが楽だぜ～。」

ヒロ「確かにそうですが…年に関してはなかなかそうはいきません。」

くま「なるほど、その執念がアンチエイジング産業を支えておるのだな～。」

ハロウィン

くま「このごろ店に変なカボチャが飾ってあるけど、ハロウィンてなに？」

ヒロ「キリスト教のお祭りらしいです。収穫祭や悪霊払いの意味もあるとか。」

くま「なんでもかんでも外国から取り入れるよな～。」

ヒロ「アメリカでは、子どもが仮装して『お菓子くれなきゃいたずらするぞ～』
　　　と言って家々を回るそうですよ。」

くま「けしからんな～。覆面脅迫窃盗団じゃないか～！」

ヒロ「そーゆー習慣なんですから。」

くま「おまけにカボチャくりぬいて顔にしちゃうし。」

ヒロ「だから習慣…。」

くま「カボチャ食べたきゃ冬至にしろ～！」

ヒロ「話しがかみ合わないのでこのへんで。」

将来計画

くま「…………。」

ヒロ「ど、どうしたんですか？くまさん…。」

くま「…天ぷらそばが食いたくなった～！！！」

ヒロ「あーっ、どこ行くんですかぁぁぁぁ～…」

解凍看護

くま「久しぶりだな、『魔性の妻』。」

ヒロ「風邪の季節到来ですが、くまさんは大丈夫ですか？」

くま「年に一回くらいは、熱出して寝込むな～。」

ヒロ「え～意外ですね。熱が出たときはどうしてます？」

くま「そりゃ、ひたすら寝て…アイスを好きなだけ食う！」

ヒロ「アイスクリーム…効きますか？」

くま「そりゃもう、オレの場合は一発で効くな～。その代わり…熱が
　　　下がった後は腹こわして寝込むけど。」

ヒロ「あぁ…。」

遺伝の法則

くま「なんだこりゃ～にぎやかだなー。」

ヒロ「むかし習った『メンデルの法則』を思い出しませんか？」

くま「メンデルもヘンデルも忘却の彼方だけどな。オレがこれ見て気になるのは
　　　ただひとつ…髪の毛の遺伝子の行方だ～！」

ヒロ「あぁ…なるほど、そーゆー観点ですか。」

くま「これじゃあ左半分の一族がかわいそうだろ～が！」

ヒロ「そんなにマジになられても…。」

くま「髪は長～い友だちだろっ！！！」

ヒロ「懐かしすぎます…そのＣＭ…。」

感動と疑惑

くま「またまた意味深なちびっこだな。」

ヒロ「へ～どのあたりが？」

くま「これ見てると過去のさまざまなスポーツの事件を思い出すな。」

ヒロ「スポーツに限らず、意外と感動の裏に疑惑あり…って事件多いですよね。」

くま「かんべんしてほしいよな～。サイフがあっという間に軽くなる。」

ヒロ「…なんで？」

くま「だって…つい買っちゃうだろ。スポーツ誌と週刊誌。」

ヒロ「こーゆー読者が売り上げを伸ばすんですね…。」

個と集団

くま「またちびっこかい。」

ヒロ「はい。プチ系キャラにはまってしまいそうです。」

くま「でもこの絵は意味深だな。没個性の部品の中でおずおずと自己主張して
　　　みるものの、部品はしょせん部品でしかないわけだ。社会の縮図だな。」

ヒロ「あのー、ものすごく深読みしていただいてありがたいのですが…作者は
　　　そこまで考えずに思いつきで描いてますが…。」

くま「ゲージュツとはそーゆーものなの！作者の没後にあーでもないこーでも
　　　ないと周りの者が好き勝手に解釈して、高尚にしていくんもんだ。」

ヒロ「あのー、私、まだ没しておりません……。」

失恋

くま「なんだ、このちびっこいのは。」

ヒロ「かわいいでしょ～。『THE CELLS』のリトル版です。」

くま「より細胞っぽくなったな。」

ヒロ「『THE CELLS』は単細胞とはいえ人間生活の縮図ですが、こっちは
　　　よりかわいく単純明快なおもしろさを目指しております。」

くま「ま、どこの世界でもかわいいもん勝ちだよな～。」

THE ZOO （しまうま）

ヒロ「今日はモノトーンで。白黒も美しいでしょ？」

くま「２頭入ってる分、昨日よりましか。」

ヒロ「別に数で勝負ってわけでは…。」

くま「これも延々横につながるの？」

ヒロ「つながりますね～。横に広がるとアフリカ草原風です。」

くま「ところでギャラリー始めて２ヶ月だけど、何か記念の新企画ない？」

ヒロ「ふっふっふっ、実はちょっと考えてます。お楽しみに。」

くま「企画倒れに終わるなよ～。」

THE ZOO （きりん）

くま「がらっと雰囲気変わったなあ。」

ヒロ「芸術の秋ですし、多少はアートっぽいものを。」

くま「胴体ぶち切れたきりんがアート？」

ヒロ「この切断面には深～い理由があるんです！
　　　この絵をコピーするとどこまでもつながるんですよ。」

くま「はあ、なるほど。きりんの増殖か。そのへんの面白みはわかるけど、
　　　もうひとひねり欲しかったな。」

ヒロ「２、３頭からませれば、もっと複雑で不思議な感じがでたかも。
　　　でもそこまで描く根性なかったです…。」

くま「根性なくとも絵は描ける！気合だ～！」

芸術の秋

くま「カビというやつは手ごわいぞ～。」

ヒロ「本当に。歴史的文化遺産もカビのせいで台無しになってしまいますから。」

くま「押入れ開けたらカビくさいし。」

ヒロ「風通し良くしなきゃだめですよ～。」

くま「風呂マットは黒くなるし。」

ヒロ「ちゃんと洗ってくださいよ～。」

くま「隠しておいたおやつは、やつらに占領されるし。」

ヒロ「いったい何日放置してるんですか～！」

オレオレ詐欺？

くま「この妻、確信犯だな。」

ヒロ「何が？」

くま「夫とわかってていじめてるだろ。」

ヒロ「さ～どうでしょう？
　　　でもこの程度の質問、愛妻家なら答えられなきゃ～。」

くま「男は細かいこと覚えてられないっつーの！」

ヒロ「せめて結婚記念日くらいはメモリーに入れといてね～。」

グレーゾーン

ヒロ「グレーゾーン金利は言語道断ですが、グレーという色はけっこう
　　　好きですね。」

くま「白黒つけるのがいやなんだろ。」

ヒロ「当たり～。人にしろ物にしろ、好きとか嫌いとかに分けてしまう
　　　のは苦手ですね。優柔不断と言われるかもしれませんが。」

くま「ま、複雑な世の中だから白黒つけられないことのほうが多いな。
　　　でもおれのダチには、グレー拒否のやつがいるぜ。」

ヒロ「まさか…『パンダ』とか言うんじゃないでしょうね？」

くま「う…。」

メモリー消去

くま「…なんか、ストレスたまってる？」

ヒロ「いや～、作品で発散させてかなり低レベルまで落ちました。」

くま「なるほど、作品を深読みすればストレス度がわかるな。」

ヒロ「くまさんのストレス解消法は…？」

くま「ふん、どうせ大食いとか寝ることとか思われそうだが…。」

ヒロ「違うんですか？」

くま「新しいストレスを見つけることだ！」

ヒロ「はぁ？」

くま「いいか、新しいストレスが見つかれば、前のストレスを忘れて
　　　しまうわけ。次々ストレスを更新していくことが解消法だ。」

ヒロ「すごい理論だ…。」