コロナ「第2波」で数百万人死去の恐れ、WHO警告
(CNN) 世界保健機関(WHO)は26日、新型コロナウイルスの感染拡大に触れ、「第2波」が発生すれば、さらに数百万人規模が死亡する事態もあり得るとの見方を示した。
戦略イニシチアブ担当のラニエリ・グエーラ事務局長補佐がイタリアの国営テレビ「RAI」との会見で述べた。新型コロナの感染はこれまでWHOの担当者が仮定してきた事態の進展に沿って進みつつあるとも述べた。
博士でもある同補佐は、新型肺炎の今後の展開について、過去のスペイン風邪の世界的な大流行の事例に言及。夏季に感染が衰え、9月と10月に激しく勢いを取り戻し、結果的に第2波で5000万人の犠牲者が出たと指摘した。
欧州の一部諸国や世界各地では感染予防策として打ち出していた社会経済活動の規制緩和が始まっている。欧州連合(EU)は対象国を絞った国境閉鎖の解除や海外渡航の制限解除も検討している。
WHOの公式サイトによると、新型コロナによる世界全体の感染者総数は中央ヨーロッパ夏時間の6月26日午後3時過ぎの時点で947万2473人を確認、死者は48万4236人となっている。