頬袋日記

いまいち飼育法の確立されてない動物「ハムスター」に翻弄されっぱなしの「ニンゲン」の観察記録。

ルーミィの間仕切り

2014-02-04 16:18:00 | 住処のこと
またもや暇つぶしにペットショップに入ってみると、三晃商会の「ルーミィ」というケージがセール品になっていました。

この「ルーミィ」というケージはシンプルなプラスチック製のケージなのですが、側面にも扉があって、前からもお世話をすることができます。水槽やファープラスト社の「ミニデュナ」は上からしかお世話ができません。上からのアクションというのはハムスターにとって天敵である猛禽類の影を想起させ、どうしてもストレスを与えてしまうのです。
加えて、市販のケージにしてはそこそこの広さがあり、ジャンガリアンハムスターであれば飼育可能と考えられることもあり、「ジャンガリアンを飼うなら、ミニデュナよりルーミィ」という人もいます。

ただしこのルーミィに変なオプションがついたようで…なんと真ん中にプラスチックの間仕切りをつけて「二匹でも仲良く飼える!」という煽り文句がつけられていたのです。

もっとも、この煽り文句をつけていたのはペットショップ側なので、三晃商会だけに文句をつけるのもどうかと思いましたが、でも間仕切りをつけるって要はそういうことですよね。
間仕切りを実際につけたルーミィの現物が置かれていましたが、かなり狭くなります。おまけに回し車や餌皿なども2つずつ用意しなければいけないので、余計に生活スペースが無くなっていました。

ハムスターは単独生活で一生を終え、共同生活するのは交尾が終わるまでのごく短期間か、子育てを終えるまでのひと月足らずのあいだということはあまり知られてないのかもしれません。その原因として、ペットショップなどで幼いハムスターたちが何匹も一緒くたのケージで売られているからというのもあるかもしれません。幼いハムスターたちが仲良くくっつき合って眠っているのを見ると、つい大人になっても仲良くしてくれるかのように勘違いしてしまいます。
また、里親サイトを見ていると「ショップで購入したハムスターが赤ちゃんを産んでしまったため」と、赤ちゃんハムスターを里子に出している人がいます。そういう事故も起こってしまうのです。

「間仕切り」を使ったとしても、においや音は漏れてしまうので、縄張り意識の強いハムスターにとっては死活問題です。いわば「隣人トラブル」状態。

なんというか、三晃商会さんはかなり使いやすいグッズをたくさん販売していたのでよく利用していたのに、こういう改悪商品を出してほしくないなあと、非常にがっかりしました。ルーミィを購入した方には、間仕切りを使わない前提で使っていただきたいです。

洗う。

2014-01-29 13:20:49 | 住処のこと
大掃除をしていました。
ときんさんが亡くなった直後にも掃除はしていたのですが、あんまり良いお天気なので日光消毒したくなりました。ただでさえ、死因が寄生虫によるものなので掃除は念入りにしておきたいところ。

水槽と回し車は中性洗剤で洗ってベランダで日に当てました。
日光消毒に懐疑的な見方をする人もいます。外に出している間に、別の汚れや菌が付着する可能性があるそうです。晴れた日にしかできない消毒法という点でも頼りないのかもしれません。
ときんさんが亡くなった直後の大掃除では、水槽に水を貯めて哺乳瓶用の消毒液を希釈して消毒しました。これはあとから水を捨てるのがものすごく大変な方法だとやってから気づきました。水を満たした90センチ水槽はいくら頑張っても動きません。

お皿や給水ボトルは桶に水を貯め、哺乳瓶用消毒液を希釈し、消毒した後によくすすぎ洗いをして外で乾かしました。説明書きを見ると、消毒のあとにすすぎはいりませんと書いてあるんですよね。それでもちゃんと赤ちゃんが安心してミルクを飲めるようになっているから不思議。とはいえ相手はハムスターなので、念入りに念入りにすすぎます。
給水ボトルの飲み口が金属製のものは哺乳瓶用消毒液が使えないので気をつけてください。

湯船ほどの大きさがある水槽を洗って拭いて乾かすのは、やはり未だに慣れません。

ときんさん、初めての大掃除。

2013-12-01 12:14:00 | 住処のこと


今日は日曜日。しかもとってもいい天気。日光消毒にはもってこいの日です。
そろそろ今の環境にも慣れてくれた様子なので、大掃除をすることにします。



餌入れを見ると、見事にカラ!素晴らしい!



そう思っているとときんさんが出てきました。
飼育本に書いてあるように、「前から手を出して下からすくうように」ときんさんを手にのせようとしましたが、あとちょっとというところで跳びはねて逃げてしまいます。あまり追いかけ回してパニックにさせるのも気の毒なので、さっと捕まえてさっとキャリーに移動させます。
キャリーの中には予め、ときんさんの匂いがついた床材を少しと、巣箱に溜め込んだペレットを入れておきます。

用品の洗浄・消毒の手順はいつも通りです。
餌入れ…中性洗剤で洗いよくすすいだあと日光消毒。
給水ボトル…中性洗剤で洗いよくすすいだあと日光消毒。特にノズルは哺乳瓶用のブラシを使って、内部まで磨く。まるごと煮沸消毒できたら便利だと思うので、ボトル部分がプラスチック製じゃなくてガラス製や陶器製の給水器ってできないかなあ。
巣箱…いつもは熱湯をかけて消毒していたけれど、ある飼育本で「水にぬれると乾きにくいのでほうきで汚れを掃く程度にし、汚れたら買い換える」とあったのでそれに則る事に。基本、木製の用品は使い捨てと思ったほうがいいかも。過去に煮沸消毒しようとして大失敗したこともあります。
回し車…「うさピカ」を吹き付けスポンジで磨き、よくすすいだあと日光消毒。
トイレ…同じく「うさピカ」のち日光消毒。
水槽…同じく「うさピカ」のち日光消毒。

水槽を洗う際に何が一番大変かって、内部に溜まった水を捨てる事です。重いし、お風呂場狭いしで、うまく傾けられないのです。
対策として、壁に水槽を立てかけるようにして洗っているのですが、それでも若干水が残ってしまうのです。
これはもう頑張って慣れるしかないですね。
トイレを陶器製のもの(鳥用の餌入れ)にしたので、いつかはぐらぐらと煮沸消毒してみたいです。



床材を入れる前に底に新聞紙を敷きます。前回は新聞紙を敷かなかったので、底面の隅に細かい雑穀やらフンが溜まってなかなか取り除けず、とても後悔しました。



巣箱など、必要最低限の物を入れたらなるべく早くキャリーからときんさんをだします。今日はとても頑張ってくれたので…というより、窮屈で怖い思いをさせたので、久しぶりにおやつを差し出してキャリーから出るように誘導します。しかし、それでもなかなか出てきてはくれなかったので、キャリーを思い切り傾けて段差をなくして出られるようにしました。



食べてもらえなかったおやつは隅っこに埋めてみました。あと遊ばないと思うけどおもちゃのたぐいを入れてみました。



これが俗に言う「ハムケツ」?
どんなおもちゃよりも、床材を掘り返して潜って遊ぶほうが好きみたいです。
でもこれ、遊んでいるように見えるけど、単に自分の匂いが消えて混乱しているだけかも。



埋まっていたおやつを発見し、そしてしぶーい顔をして食べる。お迎えした時の幼い表情がだんだん消えてきました。



でもこういう角度から見るとやっぱり可愛い。



あと、色々心配してたけど、ときんさんはいつの間にかお水の飲み方を覚えていたみたい。よかった!



「えらい?」



じー…。
見つめ合う一人と一匹。



そして、なぜだか巣箱ではなく、こんなところにこんな姿勢で寝ているときんさんなのてした。

そのパイプ、必要ですか?

2013-10-28 17:09:41 | 住処のこと


海外のハムスター用ケージが凄い、ということは以前に書きました。
(画像のケージはイギリス製らしい)
しかし日本には、日本人としての性なのか、既製のケージをパイプだらけに魔改造してしまう人達がいます。

画像は上げませんが、Facebookのハムスター関連グループに参加した際、目を見張るというか覆いたくなるような画像がたくさんアップされていました。ケージの周りに縦横無尽にパイプがめぐらされて、天井にまで繋がっている。

私は思いました。
ねえ、そのパイプいつ洗うの?ドモホルンリンクルみたいに?と。

ハムスターはリスのように木の上に住んでいる生き物ではありませんから、立体運動が大変苦手です。けれど地中に穴を掘って暮らしていたという野生の本能から、狭いところに入るのは大好きです。だから傍目には、パイプが大好きなように見えるのです。

けれど繰り返しになりますが立体運動が得意なわけではないので、高いところに登っても、うまく降りられるわけではなく、落下してしまうこともよくあります。
天井にまで届くパイプを作るというのは、天井から床まで落下するリスクを作り出してしまうだけだと言えます。

私としてはパイプを用意するよりも、深さのある水槽などを用意して、10センチくらい床材をフカフカに敷いて、中に潜らせたほうがいいと思うんですよ。それを実現させようとして、土でハムスターを飼育している人もいますが、衛生面や温度管理の面では難しく、現実的ではないと言われています。

飼育に関して最良の方法は見いだせなくても、リスクをなるべく減らせるような飼い方が、現状では求められるんじゃないかと思いました。

おそらく、日本で一番ヘタクソな衣装ケース改造法。

2013-10-20 14:39:40 | 住処のこと
老ハムスターの住環境をコロコロ変えていいものか悩みましたが、やはりミニデュナでは体格のいいゴールデンハムスターには窮屈だろう、生きているうちに少しでも広い住処を用意してあげたい…そう思って衣装ケースの改造に着手しました。
用意した衣装ケースは、幅40×奥行74×高さ31と、購入可能なものの中で一番大きなものを通販で買いました。後日、近所のドラッグストアで、全く同じ衣装ケースが半額近い値段で売られていたのはまた別のお話…。

まずは、フタの部分を改造することにしますよー。



取り出しましたるはアクリルカッター。フタに取り付ける金網より一回り小さいところに油性ペンで印をつけ、金型定規を当ててアクリルカッターで切ります。はみ出しちゃったのはご愛嬌!



アクリルカッターといえど、一度や二度歯を入れただけで切れるわけではないので、結構根気が必要です。また、衣装ケースには変なところに溝?のようなものがあって、そこだけやけに分厚く切りにくくなっているので、いっぺんに切ろうとはせずに、溝の部分を避けて切ります。



切れた!
網の大きさにもぴったりフィットします。
しかしこのままだとなんとなく「バリ」が気になる。さりとて我が家にヤスリはないし…。



仕方ないので爪切りのヤスリで代用しました。



お次はキリをコンロで熱して、適当なところに穴を開けます。



穴が開いたのでここで結束バンドを取り出して金網を取り付けて、と思ったら、買ったはずの結束バンドが無い!!またしても仕方ないので、手元にあった麻ひもで代用して結びつけました。なんて不格好なんでしょう…。



ここまで来たらあと一息です。衣装ケース側面に、通気性を良くするために穴を開けます。再びキリを取り出して、コンロで炙ってじゅっ。やってから気づいたけれど、穴を開ける作業は、なにか目印を書いてから開けたほうが綺麗に仕上がります。一応、一定の法則に則って穴を開けたつもりなんだけど、やっぱりバラ、バラ。

そんなこんなで、一応、完成しました!







凝った作りにする人は、側面にアクリル板を取り付けて観察しやすくしたりするそうですが、さすがにそこまでやる体力も気力もありませんでした。この程度の透明度なら中が見えなくもないのでまあいいかな?と思っています。
また、コロが付いている部分の出っ張りを齧ってしまうケースもあるというので、床材を厚めに敷いて対処しようかと思います。

衣装ケースは安さと手軽さと大きさでハムスター飼育にプッシュされていますが、実際に作ることの気力体力、そして道具代を考えると、決して安いものとは思えませんでした。幸い、私は何とかうまく行きましたが、中には途中で失敗してしまうケースもあるといいます。それを恐れて業者さんに頼む人もいるそうですが、なんかそれも本末転倒じゃないかと。

お金に余裕があるならば、広いハムスター専用飼育ケースか、水槽を買ったほうが、手っ取り早いし楽だと思います。

【今回使用したもの】
衣装ケース(40×74×31)
バーベキュー用焼網(27×21)
アクリルカッター
金型定規
油性ペン
爪切り(ヤスリとして)
キリ
ガスコンロ
麻ひも
気力
体力

【制作時間】
多分1時間半くらい