頬袋日記

いまいち飼育法の確立されてない動物「ハムスター」に翻弄されっぱなしの「ニンゲン」の観察記録。

齧り木あれこれ

2013-09-22 15:22:00 | おもちゃのこと
ハムスターが金網をガジガジやっているのを見て、慌てて齧り木を買ってきたけど全然齧ってくれないという経験をした人は多いはず。中には皮膚を突き破るくらい酷い不正咬合を起こしているにも関わらず「これでもハムスターが全然齧り木を齧ってくれないんですけど、どうやって齧らせたらいいですか?」とネット上で質問している人がいました。この人の場合は普段どんな食事を用意していたのかそこんところが気になりますが…それはさておき。

私も、ハムスターは齧り木があれば齧ってくれるものだと思っていました。
ペットショップの店員から「木製のハウスを用意してあげれば齧り木の代わりになりますよ」ということを言われたので、じゃあそれでいいやと思っていたら金網をガジガジ…
こりゃ大変だと思い、いろいろな齧り木探しに奔走したものです。

・いわゆる普通の「齧り木」の場合
無関心でした。
むしろ無駄にスペースをとってしまい邪魔になってしまいました。

・へちまを加工したもの
やっぱり無関心。
そもそも無味無臭のものを敢えて齧るのかどうかも疑問に思えてきました。歯って、ものを食べるために生えているわけだし…。
へちまを可愛らしく色付けしたものも使ったことがありましたが、熱湯消毒したときに激しく色落ちして、怖くなって捨てました。
(一応、天然色素で着色していたようですが…)
あと、うっかり爪を引っ掛けて怪我をしないかどうかも気になりました。

・インディアンコーン
小ぶりのトウモロコシを乾燥させたものです。やはり食べられるものとあって、食いつきは良かったです。食いつきが良すぎて、一日で丸々一本齧ってしまったこともあります。
これじゃあ肥満が気になってしょうがないということでお蔵入りに。

・大粒のペレット
飼育書に「ゴールデンハムスターには大粒のペレットを与えると齧り木代わりにもなって良い」とあったので、ハムスターセレクションから一時期大粒のペレットに替えたことがあります。
しかしこれ、どうやらハムスター(こがね)には硬すぎたようです。ちょっと齧ってはポイ、という感じのペレットをゴロゴロ溜め込むようになり、結局ハムスターセレクションに戻しました。
ちょっと砕いてあげればまた違ったのかな?

・ミルキュー
アルファルファという牧草を固めた歯ごたえのあるおやつです。嗜好性も高く、なおかつインディアンコーンほど食べすぎることもないのが嬉しいところ。
若干気になるのが、時たま長い牧草が突き出していることがあり、目などを傷つけないかが心配ではあります。

いろいろ齧り木に散財した挙句、こがねが金網を齧るのは、まだハムスターに噛まれるのが怖かった頃に金網越しにおやつを手渡ししていて
(ここから出ればもっとおやつがもらえて縄張りも広くなるかもしれない)
と思わせてしまった事ではないか?と思いました。実際、金網越しにおやつを与えるのをやめてからは齧りグセもなくなりましたし…。

金網を齧っているから齧り木、ではなく日々の食事や接し方を見直そうと、深く反省したのでした。


危険な誘惑…カポックの実について

2013-09-21 23:47:29 | おもちゃのこと
カポックの実、というのをご存知でしょうか。
硬い殻を持った細長い実で、中には綿と、種子がいっぱいに詰まっています。ペットショップでは「わたの実」といった商品名で売られているそうです。
「殻は齧り木代わりに、綿は寝床に、そして種子は食べられる!」
と三拍子揃ったネットショップの煽り文句やレビューに釣られて、ふらふらと購入してしまったことがあります。

…あんた、綿はハムスターに危険だって、知ってたでしょ?
な・ん・で買っちゃったのよ!!

…本当に後悔しています。
綿は爪を引っ掛けたりして骨折することがあるし、飲み込んだ場合は最悪腸閉塞で死に至ります。
ただのトラップなのです。

わかっていたのに、「みんな買ってるなら大丈夫かあ」というレビューの誘惑。その「みんな」が必ずしもハムスターに詳しい飼い主だとは限らないのです。
初めて買うものはネットショップで買わないほうが無難だと思います。

以後、自戒の念を込めて、こがねがカポックの実で遊んだ時の画像を載せておきます。



これがカポックの実です。
因みに金網部分に引っかかっているのは加工されたヘチマです。
熱湯消毒した際、でろでろでろ~と色落ちして、それを見たらなんだか怖くなって捨ててしまいました。



この時、こがねは初めて動物病院で処方された整腸剤のシロップを飲んで、それがよっぽど嫌だったのか、ハウスに引きこもっていたのです。それをみてこともあろうに、このカポックの実を使ってしまったのです。



引っ張れば引っ張るほど出てくる綿にこがねは大興奮です。
ものすごい勢いで綿を引っ張り出します。
もしあのとき口にしていたら…
もしあのとき爪が引っかかっていたら…
考えるほど、こがねに残酷な事をしたと痛感します。



ご覧の通り、ケージの一面が綿だらけになりました。
やはり綿がこんなにあったら危ないだろうと、綿を取り除こうとしましたが、床材と殆どくっついてしまっていて、結局床剤を全部交換せざるを得ませんでした。

【教訓】
カポックの実はハムスターの習性を利用したトラップである。
喜んでるなんて思わずに直ちに捨てましょう。