頬袋日記

いまいち飼育法の確立されてない動物「ハムスター」に翻弄されっぱなしの「ニンゲン」の観察記録。

こんなペレットをあげてみた…イースター ハムスターセレクション

2014-02-12 09:13:50 | 食事のこと
通称「ハムセレ」。
近所のペットショップでは皆、この「ハムスターセレクション」をハムスターに与えています。アガリクスやおおばこ、たんぽぽなどが加えられており、専門家の手によってハムスターの健康を非常に重視したのがウリの商品な様です。その為かお値段は結構高い…。

ただ私としてはこのペレットをペットショップで売られているハムスター達に与えるのは疑問があります。ペレット自体に問題があるというより、ハムスターセレクションがあまり若いハムスター向けでないような気がするのです。成分表示を見ると粗タンパク質の値が16.0%以上となっています。成長期には20~24%が必要と言われるハムスターにとっては少々物足りないのではないのでしょうか?
それとは反対に粗脂肪の値は6.0%と高め。なのでこれをメインに与えているハムスターは太りやすいという口コミも耳にしたことがあります。太りやすいジャンガリアンハムスター、特に肥満遺伝子を持つプディングは要注意かと思われます。

そういう点を考慮して、維持期やシニアのハムスターに与えるにはとても良いペレットかなあと、私としては思います。また、ペットショップ時代に食べ慣れていたペレットだけあってか、食いつきはいいです。なので私は数種類ペレットを混ぜる中にハムスターセレクションを与えることにしました。

野菜を食べさせるということ

2013-12-14 10:15:00 | 食事のこと
うっかり勘違いしそうになりますが野菜というのは自然界に存在するものではなくて、自然界に存在していた植物を人間の味覚や栄養に合わせて品種改良を繰り返した結果、生まれたものです。よってその栄養組成はあくまでも人間向きであり、ハムスター向けではありません。人間が食べてもほとんど害は無いけどハムスターには毒、というネギやニラのようなのもあれば、人間にとっては栄養豊富だしハムスターも食べられるが、栄養過多のため結局害になる可能性があるという小松菜や青梗菜のような野菜もあります。

そう考えるとハムスターに野菜を食べさせるというのは案外リスキーで、ドッグフードやキャットフードをハムスターに食べさせるようなもの…いや、人間用のサプリメントをハムスターに与えるようなものかもしれません。

とはいえハムスターが野生下で食していた植物を入手するのは実質不可能です。それをいったらペレットだって自然界に存在していないし、ペレットの栄養組成じたいハムスターではなくラットやマウス向けに作られたものを多少変えただけと言えなくもないです。
詰まるところは、ハムスターに何を食べさせたらいいのか、わかっているようで全くわからないのです。

栄養過多によるリスクを考えると、飼育書などで推奨されている緑黄色野菜を豊富に与えるよりも、逆にキャベツや白菜などのような、栄養的には乏しいと言われる野菜の方が害がないのかもしれません。栄養の面ではペレットだけ与えていたら十分なわけですし、敢えて野菜を与える必要はないのかもしれません。
ただ、水分補給や「食べる楽しみ」と言った面で、野菜を始め副食の存在は欠かせないと思っています。


こんな野菜をあげてみた~モロヘイヤ~

2013-11-26 21:49:01 | 食事のこと
私の子供の頃にモロヘイヤブームというものがあった気がします。あのねばねばしたものが体に良いとかで、スーパーでもとたんに入荷するようになりました。
とはいえどうやって食べたらいいのかわからずに、母親はとりあえずスープにしていました。そして一口食べて「これ、つるむらさきじゃん」と…。ブームの前から似たような野菜は日本にあったんですね。

このモロヘイヤはハムスターも大好きだというので、先代のこがねに与えたことがあります。最初何も考えずにざくざくと切ってお皿に盛り、そして再度ネットで調べて、茎に猛毒があることを知って慌ててお皿を下げました。そして、改めて葉っぱだけを出しました。
こがねもなんか変だと思ったのか、葉っぱ以外には口をつけていなかったのでひと安心しました。

モロヘイヤの食いつきは非常に良かったと記憶しています。栄養価も高いです。ただし、カルシウムが異常に高いです。
ある程度のカルシウム分は必要ではありますが、度を過ぎると結石などの原因になります。特にゴールデンハムスターは加齢とともに腎臓が悪くなりがちなので、こういうカルシウムの多い野菜は危険かもしれません。

モロヘイヤだけでなく、葉物野菜の多く(小松菜、青梗菜など)はカルシウム分が高いため、高齢ハムスターにはあまり与えないほうがいいのかと思います。
こがねさんを腎疾患で亡くしている記憶が強いので、食べられるものとはいえ、今後もモロヘイヤ等葉物野菜を与えることは無いかもしれません。

ペレット団子の様な物。

2013-11-05 00:12:37 | 食事のこと
今流行りの偽装表示です。
今回私が作ったものを果たして「ペレット団子」と呼んでいいものか甚だ疑問であります。
今のうちに、深い遺憾の意を表明し、お詫び申し上げます。

ペレット団子とは、硬いものが食べられなくなってきたハムスターの為の介護食です。こがねさんの様子を見ていると、野菜やペレットを一応口にはするものの、そのあと頬袋から出して放置していたり、食べる力が極端に落ちているようなのです。更にハムスターは、空腹状態が続くと、ますます何も食べられない体になっていくといいます…。

こうしちゃおれないと思い、あちこちで作り方を調べ、聞きかじった知識で「ペレット団子」を作ることにしたのです。



最初に、シリコンスチーマーで加熱したカボチャとベビーキャロットをすり鉢で潰します。潰し始めてからわかったけど、ちゃんと皮をむいておくこと。カボチャの皮は潰せません。
潰しそこねたカボチャの皮を取り除いたら次のステップへ。ここまではとても美味しそうな香りがします。



ここでペレットを投入…一気に独特な香りが鼻をつきます。
聞いた話ではハムスターセレクションはあまり水分を加えすぎるとベチャベチャになるとのことだったので、なるべく野菜の水分のみで作ってみようと思いました。



ペレットを潰すのは、はじめのうちはコリコリっとしていて楽しいのですが、次第に疲れてきます。水代わりにスタミノールを加え暫く練った後に、たんぽぽ、おおばこ、ペットミルクを加えてまた練ります。おわかりいただけただろうか、いつも食べているものを一緒くたにしただけである…。



手で丸めると雑菌が繁殖しそうなので、スプーンで簡単に成形しました。これで一応出来上がり…なのか?取り敢えず、こがねさんに味見していただくことにしました。

スプーンに乗せたペレット団子を差し出すと「この団子を作ったのは誰だあっ!!」と、海原雄山並に怒り狂うかのごとく団子を鼻で払い除けました。更に「女将を呼べっ!!」とばかりにスプーンにガジガジ齧り付きます。あわわわわわ、これ完璧に失敗したかも…。



一旦スプーンを下げ、怒りを沈めていただいてから、改めて皿に乗せたペレット団子を餌皿の近くに置きます。なにやら気にはしてるものの…。



ガン無視です。

失敗の原因としては、こがねさんは生のカボチャは大好きだけど、加熱したものは大嫌いということを失念していたことかもしれません。
(尤も、他にも大きな原因はありそうだが。)
というより加熱した野菜全般が嫌いなので、そうするとペレットに野菜を混ぜて団子にするのは難しいかもしれません。ふやかしたペレットだけを与えるか…それよりも、空腹故に自立しての食事が困難なら、やはり強制給餌という手を採る他無いかもしれません。
観察していると前脚の力がかなり落ちているので、前脚に餌を持って食べるというハムスターの食べ方が出来なくなっているのかと思います。

夜が明けたら、こがねさんを再び動物病院に連れていきます。あとペレット団子についても勉強し直します。

ひまわりの種はハムスターの好物なんかじゃないよ。

2013-10-29 16:47:27 | 食事のこと
こがねさんをペットショップからお迎えした時、店員さんから食餌について説明がありました。そのペットショップではペレット(ハムスターセレクション)と、お店のオリジナルブレンドのミックスフードを混ぜて与えているということでした。なので、はじめのうちはこの二つを混ぜて与えて、だんだんとペレットに切り替えてくださいと言われました。

ハムスター用のミックスフードと言う事で、当然のようにひまわりの種が入っていました。私はそれをさほど気にせずにペレットと混ぜてこがねさんに与えていました。
ところが、こがねさんはひまわりの種ばかり食べて、ペレットにはまるで見向きもしなかったのです。

これは困ったと思い、ペレットの割合を増やしてミックスフードと混ぜても、ひとつまみほどしかないミックスフードの方ばかりを食べるのです。お腹が空いているはずなのに、頑としてペレットを食べません。
結局、私は心を鬼にして、ミックスフードを与えるのをやめ、ペレットのみを与えるようにしました。ここでようやくこがねさんはペレットを食べてくれるようになったのです。

私の場合はなんとか食べてくれるようになりましたが、ハムスターの主食としてミックスフードやひまわりの種を与えていた人の中には、空腹でふらふらになっているにもかかわらずハムスターがペレットを食べてくれなかった、という掲示板の書き込みを見てぞっとしました。生き物であれば、ふらふらになるほどの空腹であれば、たとえそれが美味しいと言い難い食べ物であっても口にするのが自然だと思います。

そればかり食べて空腹でもペレット食べなくなる。

食べ続けることで肥満体になり、多臓器不全を引き起こし死に至る。

一度食べるのをやめても、差し出されるとまたやめられない止まらない。

…これ、もうほとんど麻薬ですよね。
クスリと一緒。

今でも多くの飼育本やハムスター飼育サイトで、ハムスターを慣れさせる際にひまわりの種をつかう、とあるのですが、今の私の目から見るとそれってクスリで人間を手懐けるのとどう違うんだ?と思えます。
ハムスターの好物を使って慣れさせるなら、ひまわりの種より栄養のバランスがとれていて食べすぎることのない、果物か野菜を与えるので十分ではないかと思います。

尚、ひまわりの種は脂肪分だけでなくナトリウムも多く含みます。故に、腎臓を悪くしているこがねさんには全くの毒物です。
腎疾患になりやすいゴールデンハムスター、肥満になりやすいドワーフハムスター、どちらにとっても毒にはなっても薬にならないのがひまわりの種です。

しかしながらFacebookやらTwitterやらで回ってくるハムスターの写真を見ると、ひまわりの種がこんもりと盛られた餌皿が写っているものが実に多いのです。
こういう誤解を生むもとになった『あの』アニメをちょっと恨みます…。