ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団『ペンギン・カフェ』

2010年11月04日 | Weblog
Nさんの寄稿の続きです。

『ペンギン・カフェ』
ペンギン:さいとう 美帆(27・30) 井倉 真未(28)
 
ペンギンウェイター:西山裕子(27・30) 大和雅美(27・30)
            伊東真央(28) 加藤朋子(28)
 
ユタのオオツノヒツジ:湯川 麻美子(27・30)   遠藤 睦子(28)
             M.トレウバエフ(27・28・30)
 
テキサスのカンガルーネズミ:八幡 顕光(27・30) 福田 圭吾(28)
 
豚鼻スカンクにつくノミ:高橋 有里(27・30) 西山 裕子(28)
 
ケープヤマシマウマ:芳賀 望(27・30) 古川 和則(28)
 
ブラジルのウーリーモンキー:福岡 雄大(27) 吉本 泰久(28) G.バリノフ(30)
 
熱帯雨林の家族:本島 美和(27・30) 貝川 鐵夫(27・30)
           小野 絢子(28) 山本 隆之(28)
 
絶滅危惧種動物の被り物をしたダンサーが続々と登場し、
ユーモアで軽妙ながらも風刺の効いた作品である。
 
まず、幕開けのペンギントリオの動きが可愛らしい。
ワイングラスが載ったトレーを持って
我々観客を温かく迎え入れてくれた。
 
その後は様々な踊りが続くのだが、
ボールルームダンスの一部の男女がペンギンの頭を被っていることや
シマウマと一緒に出てくる縞模様の女性達は何者か、
等々疑問があれこれ浮かぶ。

また、豚鼻スカンクにつくノミの衣装がウルトラマンや仮面ライダーに、
熱帯雨林の家族の髪型がサザエさんに登場するワカメちゃんに見えたりと
日本で生まれ育った者からすると突っ込みどころ満載だが、
純粋にダンスとして捉えれば存分に堪能できる。
 
最後、ペンギンが暗闇の中佇む姿が切なく、
ただ楽しいだけのバレエではないことを訴えていた。
 
カーテンコールではペンギンだけは羽をバタバタとして拍手をしたり、
ペンギンらしいステップで挨拶したりと
終始可愛らしいサービスが嬉しかった。
さいとうさん、井倉さんとも好演していた。
 
ウーリーモンキーとのサンバの場面での
伊東さんの弾ける笑顔や元気一杯の踊りも素敵であった。
 
あれこれ書き連ねてしまったが、
時代が異なる3作品を1日で鑑賞できる貴重な機会である為、
是非多くの方にご覧いただきたい限りである。
新たな発見を期待しながら
後半3日間も劇場に足を運びたい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿