![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/64/703fd69c9cba031d5808d6a98d07c0f6.jpg)
1930年に初演された際は不評で1982年にグリゴローヴィチが振付し全く違う内容で上演され好評を博したショスタコーヴィチの黄金時代が今日(3月23日)にプレミアの舞台でした。
クラブ黄金時代の踊り子リタをAnna Antonicheva(写真左から2番目), 若い漁師ボリスをDenis Matvienko(真ん中)、ギャングの親玉でリタの踊りのPartner YashkaをRinat Arifulin, そのYashkaの相手の踊り子をYekaterina Krysanova(左端), バラエティShowの役者をNikolay Tsiskaridze(写真右端)というのが初日の配役でした。
Tsiskaridzeの白黒の衣装での道化の踊りも楽しかったですがリタとボリスの2人の愛情を表現する踊り、最後の方の漁師達とギャングの対決のスピード感のある音楽と踊りは中々楽しめました。
カーテンコールの動画 (動画の画質が良くなるようにFLVメーカーでなくYahooのBrief CaseからDown Loadするように設定を変えてみました。お試しの程)
この動画には元ボリショイの芸術監督でこのバレエの元々の振り付けをしたグリゴローヴィチが舞台に登場し盛大な拍手と花束を貰いその花束をオーケストラに投げ渡すという場面もあります。是非御覧の程。
24日、25日とこれらの配役の違う舞台がありますので続けて見て比較をUPする積りです。ご期待ください。
又先週末のマリインスキーの国際バレエフェスティバルの舞台の観劇記も遅くなっておりますがこの週末にUPしますのでお待ちください。
全体に適役のようで。元キエフバレエ出身のマトビエンコ、アントニチェワの手にキスしてて、このペアの方がスター級より愛情表現はでるんじゃないかと。ツィスカリーゼは昔は音楽性に優れた舞踊家で、個人的にはこういう役のほうが好きなのですが、今の立場だと役が脇役すぎるかな、何やらグリゴロ氏と戯れてますが。
改訂版でどう変わったのか。昔の版のビデオが手元にあり、見るに楽しく踊るにハードで、海外公演をたくさんひかえたザハロワとかが初演に出なくてほっとしました。アリフリンが扮したヤーシュカの体を階段のようにしてリタが駆け上がっていく、タンゴのショーシーンなど、特に印象に残っています。(旧版)
早速コメントども。
グリゴローヴィチの奥様ですか。なるほど。マトビエンコは最近しょっちゅうボリショイに客員で出ているようです。確かにアントニチェワとのカップルは十分にこの初日の為に練習を積んできたカップルという感じで息のあった踊りでした。ツィスカリーゼは先ほどボリショイ来日ブログの赤尾さんの記事で知ったのですが昔この役やっていたのですね。だから余裕を持ってこの役をこなしていました。
昔の版のビデオをお持ちですか。是非見比べて見たいのですがAmazonとか見ても売っていないようです。残念。従い違いは良く判りませんが昔の版はネットサーフィンして見つけた記事によると3幕なのではないでしょうか?今回の改訂版は2幕(1幕 5場、2幕目6場)で休み入れて2時間半でした。
ビデオでは何幕ですか?
それとヤーシュカの体を階段のようにしてリタが駆け上がっていく、タンゴのショーシーンというのが残念ながら当方の記憶にありません。そのような印象的なシーンを見落としたとは思いたくないのですが今晩再度見てきますので確認します。
手元ビデオは昔の知人のダビング分で、言われて少し見ましたが良すぎて寝れなくなりそうで全部見てなく3幕かは未確認ですが、Kultur社(カルター社?)あたりで出てるビデオか?この会社からグラチョーワの「ラ・バヤデール」ボリショイのビデオとかいくつか出ていて渋谷チャコット本店03-3476-1311には、「バヤデール」はまだあったと思います。帰国時に余裕あれば覗いてみると面白いバレエショップです。
映像の人はベスメルトノワかははっきりわかりません。(もう少しきれいだったか?とも。引退後若返っていた)グロゴロヴィチ作品を多く踊りリタの初演者だと思ったので指導に入っても不思議でない立場ですが。
ボリショイ公式プログ赤尾氏コメントいって来ました。ツィスカリゼの項なるほどです。見る目はだれも同じだな~と。でも私から見て良かった踊りは、当時のバレエ界序列だと脇役で、彼としては主役の王子役になりたかったのか~と納得。逆に昔のビデオの悪役ヤーシュカのゲジミナス・タランダは、ずっと悪役の大スターで超かっこいいです。主役のムハメドフも負けずにかっこいい。参りました!
旧版「黄金時代」のビデオは(私の知る限り)2種類あります。一つはロシアのレーベル、クループヌィ・プランからリリースされていた82年初演の際のライヴで、ムハメドフ、ベスメルトノワ、タランダ、ゴーリコワ、そして話題のコンフェランシェは国外移住前のウラジーミル・デレヴャンコが踊っています。もう一つは日本でもLDで出たもので、こちらはムハメドフ、ベスメルトノワ、タランダ、ゴーリコワ、ツィヴィンが主演しています。
<ヤーシュカの体を階段のようにしてリタが駆け上がっていくタンゴ>はもとの演出では第3幕にありました。これは「黄金時代」全幕の中でも白眉のシーンですので、これが割愛されるというのはちょっと考えにくいです。恐らく(新)第2幕の中ほどでやってませんか?
バレエ関係のビデオは最近では通販(アマゾン他)で容易に手に入るようになりました。店頭販売では、nanaさんの言っておられるチャコットもそうですが、管理人さまがこの店に入るのはちょっと勇気が要りますね。むしろ表参道のフェアリーFairyの方が入りやすい知れません。
では、また。
詳細情報ありがとうございます。ビデオ探してみます。
階段のシーンは3日目のブログに載せましたように確かにありました。当方注意力不足でした。
お騒がせしました。
管理人様、アバウトな話をしてしまい、昨日確認取った所、フェアリー、チャコット店にはボリショイバレエ「黄金時代」のビデオ、DVD等映像は無いとのこと。もしや店頭だけでなくアマゾン等ネットでも見つからないこともありそうなのでお含みおきを。
チャコット店へ行って見た所、今まであったビデオなどもずいぶんなくなっていて、かわりに新しい(ボリショイ以外のが多い)バレエDVDが色々出ていました。以前に比べ商品の入れ替わり回転が早くなっているようです。
調べてもらったらボリショイバレエ「黄金時代」全幕のビデオは以前あったが輸入元で廃盤になったようだと。Kultur社のビデオは、このごろ版権が切れて廃盤になるのが多いとか。(ここからボリショイバレエの全幕や割と興味深いものが多く出ていたのですが。)グラチョーワの「ラ・バヤデール」はまだ廃盤にはなってなさそうでしたが欠品してました。
(その版権を、また別の所が買い取ってDVDとかで浮上、というのがあるかは、その作品が復活したり注目されたりあれば、日の目を見ることもあるのかもしれませんが。)
最新のでなく近年のボリショイ全幕映像として90年代初にNHKが放映した「ボリショイの精髄」シリーズのために録画されたその時期の映像は、今までビデオ化されて店頭で売られていましたが、これもだんだん消えていく傾向にあるとのこと。
逆に、数年前パリ・オペラ座でグリゴローヴィチ振付
「イワン雷帝」が人気のル・リッシュで上演されたあおりか、ムハメドフ主演ボリショイ「イワン雷帝」全幕映像(たぶん「精髄」の時の)はしっかりありました。ハンサムとか美人が作品を踊るとDVD等買ってくれる人が増えるので(?)こういう効果って侮れないんですね。ル・リッシュのDVD見てボリショイも比べて見ようという気になるのでしょうか。ちょっと複雑、これが現実。
Kultur社の昔のボリショイ全幕ビデオで生き残ってるのは超高名な昔のダンサー。G.ウラーノワの「ロメオとジュリエット」とか。DVD化されていたのも、やや古い超高名ダンサーのものでした。80年代90年代収録ではセメニャカの「ライモンダ」はあったかもしれませんが。
私のお話した「黄金時代」映像は、ツイヴィンの出ている宇治様ご指摘2者のうち後者です。この映像に限らず80年代後半から90年代初版にかけてのボリショイ舞台全幕映像は、それ以前に比べ撮り方の技術が向上し、踊りが巧く演出が緊密であるだけでなく、映像として見やすいこともあり、この時期のものがもし消滅
傾向にあるなら残念です。
3日目に出ていたヤーシュカ役はグラチョーワの新夫でスパルタクス踊った人か?も。(Vorobyovと聞いてますが、ファーストネームを失念)(宇治様向けお礼話題)
初日から全体にヤーシュカ役が弱いと思っていました。宇治様ご指摘は専門的立場らしいものですが、宇治様と私が以前見た「白眉」のシーン、
今回のヤーシュカ役、リタ役は、同じ振りでもそこまでのスピードと迫力では踊ってないのだと思います。ベスメルトノワはダダッと駆け上がるようにやってましたが。ハイリスクハイ感動なボリショイ。あれは難しい。見せ方が、きっと今回のダンサーと違うというか。今回は3人のボリス役を調達するだけで精一杯だったのでは、と。
つまり管理人様が見落としたというより(私の表現が主観的で不正確)昔は白眉だったシーンをそこまでのレベルで印象ずけられるようにはダンサーの側が踊れていない。別の言い方をすれば、力点をもっと別のシーンに持ってきて、今使えるダンサ-たちで実現できる感動を引き出す演出になっていたのだろうと、管理人様のわかりやすい記述を見て判断しました。
管理人様が注意力がないのでなく、むしろ仕事帰りに3夜連続でこれだけみてるのはパワフルですわ~。客席で寝ちゃう人もいますよ~。長文失敬
う~ん、そう言えばアマゾン(日本だけでなく、USA、UK、フランスも)のサイトを覗いたとき、確かに出てこなかったような・・・。でも同時期に撮影された「スパルタクス」(ムハメドフの古い方)はDVD化されてますから、待っていればいずれ再発売されると思うのですが。甘い?
>Kultur社のビデオは、このごろ版権が切>れて廃盤になるのが多いとか。
そうなんですか~。クルトゥーアのビデオは89年頃から日本でもリリースされ(当時の代理店はインフォヴィジョンさん、公私共にお世話になりました)、私もたくさんビデオをゲットしたものです。
>グラチョーワの「ラ・バヤデール」はま>だ廃盤にはなってなさそうでしたが欠品>してました。
DVD化すれば良いのですが・・・。
>90年代初にNHKが放映した「ボリシ>ョイの精髄」シリーズのために録画され>たその時期の映像は、今までビデオ化さ>れて店頭で売られていましたが、これも>だんだん消えていく傾向にある
そうですか。しかしあのシリーズはキャスティングがベストとは言えない。もう一度、取り直して欲しいものです。
>逆に、数年前パリ・オペラ座でグリゴロ>ーヴィチ振付「イワン雷帝」が人気の >ル・リッシュで上演されたあおりか、ム>ハメドフ主演ボリショイ「イワン雷帝」>全幕映像(たぶん「精髄」の時の)はし>っかりありました。ハンサムとか美人が>作品を踊るとDVD等買ってくれる人が>増えるので(?)こういう効果って侮れ>ないんですね。ル・リッシュのDVD見>てボリショイも比べて見ようという気に>なるのでしょうか。ちょっと複雑、これ>が現実。
???リッシュってそんなにハンサムですかね?ま、顔はともかく、ビデオの内容としてはムハメドフ、ベスメルトノワ、タランダが主演しているボリショイ盤の方が圧倒的に優れています。オペラ座盤はクルプスキー公爵が弱すぎる。
>Kultur社の昔のボリショイ全幕ビデオで>生き残ってるのは(中略)
>80年代90年代収録ではセメニャカの「ラ>イモンダ」はあったかもしれませんが。
これはアマゾンで入手可能です。77年頃のマクシーモワ&ワシーリエフの「くるみ」も。ちなみにこのビデオ、最近邦盤もリリースされましたが、どうも映像に一部欠落がある様子。実はロシアに残っている映像にも欠落があり(一昨年だったかな?文化チャンネルで放映されたときに一部飛んでいたので驚いた)、これがオリジナルになっているのではないかと思います。ところが、そもそもこの映像は米露共同で収録されたものなので、アメリカ側には完全版が残っていると思われ、(私が買ったのはVHSですが)クルトゥーアのは数度のカーテンコールまで収録された完全版です。
>私のお話した「黄金時代」映像は、ツイ>ヴィンの出ている宇治様ご指摘2者のう>ち後者です。
ちなみに前者の方は(西側にはほとんど出ていないと思いますが)疵モノです。音楽はコンプリートなのですが、第2幕の漁師たちの勇壮な群舞のシーンに一部映像の欠落があったようで、その部分だけ画像が観客席の風景に差し替えられています。なんじゃ、こりゃ~?
>3日目に出ていたヤーシュカ役はグラチ >ョーワの新夫でスパルタクス踊った人 >か?も。(Vorobyovと聞いてますが、フ>ァーストネームを失念)(宇治様向けお>礼話題)
アレクサンドル。やっぱ結婚してたんだぁ~。3回目。
>初日から全体にヤーシュカ役が弱いと思>っていました。(中略)
>昔は白眉だったシーンをそこまでのレベ>ルで印象ずけられるようにはダンサーの>側が踊れていない。
まったくその通りなのだと思います。あれはヤーシュカを踊ったタランダの力量によるところが大きい。言い方を変えると、タンゴを踊って魅せれるダンサーはごく限られるということ。タランダがボリショイをおん出ちゃったあと、ベロガロフツェフが踊ったのを見たことがありますが、あまり記憶に残っていません。その後、この演目自体がボリショイのレパートリーから外れた(まあ、グリゴロが失脚したためではありますが)ということが、この作品におけるキャスティングの重要性を裏付けているように思われます。
なお余計なことを付け加えれば、リューシカの役、是非ともグラチョーワに演らせたいにゃ~。ああいうバンプな役はピッタンコです。
貴重な話題の数々凄すぎます。
色々勉強になります。