ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

オーランド・ブルーム

2007年09月01日 | Weblog

ボリショイやバレエとは関係ありませんが連日寄稿してくれたM特派員からの特ダネです。

 ロンドンで毎日通っていたColiseum劇場の真向かいの劇場、Duke Of York's Theatreでは、毎晩ボリショイの公演が終わる頃、人だかりと絶叫、フラッシュの嵐、時には警官も警備に駆けつけて来ていたので、何だろう??と気になっていたのですが、実はここで演じられているIn Celebrationというお芝居にオーランド・ブルーム(向こうの人は「オーランドォー」と後ろにもアクセントを置く)が出演していると言う事が数日後にわかりました。

ではすっかりハリウッド・スターの彼。どおりで、若者が駆けつけているはず・・・ 面白い事に、この劇場はステージ・ドアが正面玄関の右手にあり、裏通りではないのです。

凄い人ですが、日本のザハロア出待ちに比べたら、どうってことない人数です。。。多分多い日でも30人ぐらいしかいませんから・・・ オーランドはここで9月15日まで日曜以外毎晩&週に2回はマチネでも活躍中。

私はロンドンで舞台芝居を観るのも大好きなので、早速行ってみました。

In Celebrationは、時代が60年代に設定されており(David Storeyの原作がこの時代)、言葉の訛りからするとイングランド北部が舞台。男3人兄弟が久しぶりに両親の元へ帰り、再開するというファミリー・ドラマですが、その中で昔の思い出に浸り、感情的になったり、口論になったり、家族の中でも綺麗事を装うとするメンバーと、感情をむき出しにするメンバーに分かれ、折角の再会もハッピーにはならないのです。が、それでも許しあえるのが家族といった、どこにでもある平凡な問題を扱ったヒューマン・ドラマでした。イギリスならではの炭鉱の仕事につく父親の像、そして、それに伴うミドルクラスの生活の選択肢など、当時の社会的問題も取り上げられていました。

オーランドは3男Steven役ですが、子供時代の思い出がトラウマとなり、大の大人になった今でも悪夢にうなされると言う、非常に繊細な役柄でした。役柄のせいか、わかりませんが、父親役のTim Healyや次男役のPaul Hiltonに比べると、体当たりの演技ではなく、腹式呼吸の発声も弱く、何か物足りなく思えました・・・ 

まだ舞台の経験が少ないのかもしれません。 ちなみに、オーランドの出待ち写真やサインが欲しい方は、彼の公演を観ない日に早くからステージ・ドアで並ぶべきです・・・ プロの写真家(巨大カメラ!)達もずっと構えていますし、公演終了後に劇場から出てきても、絶対にオーランドには近寄れません・・・

 私は何とか奇跡的に写真を撮る事ができましたが・・・ この劇場は小さいながらも、エンジェルのレリーフなどに囲まれ、非常に素敵なところです。バーの辺りには、昔のバレエのポスターがありました。ロイヤルのアシュトンの名前などが書かれていましたから、当時はここでも公演があったのでしょうか。

 In CelebrationのHPはhIn CelebrationのHPはhttp://www.incelebration.co.uk/右端のView Videoクリックすると、出演者や監督のインタビューが見れます。ポスターやHPで見るより、舞台のほうがセットも服装もどこかクラシックです。
 



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2 コメント

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日本で観られないもの (京舞妓)
2007-09-10 23:00:03
英語のお芝居...。ため息です。海外の作品は幅広く上演されるけど、日本語だと、オリジナルの響きが消えてしまうんです。ロンドンですごく観たかった「エクース」も、劇団四季がやってましたが、どうせやったら英語で観とおすなあ。はぁ...。
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ですね (管理人)
2007-09-11 02:20:42
京舞妓さん
お久しぶりのMessageありがとうございます。
ですよね。Originalで楽しむには原語がわかる必要がありますが英語なら判る人は多くても舞台となると英語力も可也無いと本当に楽しむのは難しいんでしょうね。それがロシア語やタイ語となると一寸難易度は高いですね。
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