Nさんの寄稿の続きです。
6月30日(水)
6月30日(水)
マルグリット:酒井はな
アルマン:山本隆之
アルマンの父:森田健太郎
プリュダンス:厚木三杏
伯爵:輪島拓也
ガストン:冨川祐樹
アルマン:山本隆之
アルマンの父:森田健太郎
プリュダンス:厚木三杏
伯爵:輪島拓也
ガストン:冨川祐樹
新国立の看板ペアの登場を首を長くして待っていたのだが、格別であった。
まず酒井はなさんのオーラが凄い。
小柄であるのだが、惹きつけっぱなしであった。
表情の移り変わりが豊か且つ自然であり、
踊りひとつひとつに情感があった。
山本さんは、美しい大人の女性に心を捧げるアルマンを好演していた。
表情だけではなく、身体全体からアルマンの純粋さが表れていて
心にぐっと響いた。
そして何といっても、パートナーシップが素晴らしかった。
チャイコフスキー三大バレエやドン・キホーテのように
決して派手な作品ではない。
しかしながら酒井さん、山本さんそれぞれのソロも
チャイコフスキー三大バレエやドン・キホーテのように
決して派手な作品ではない。
しかしながら酒井さん、山本さんそれぞれのソロも
感情が伝わる素晴らしい踊りであったが、
2人で踊る場面はそれ以上に心に迫るものばかりであった。
出会いの場面で
気の強い女性から途端に少女のような初々しい表情に変わった
気の強い女性から途端に少女のような初々しい表情に変わった
マルグリットがアルマンに抱き寄せられて
彼に惹かれながらワルツを踊りだすところは
ドキドキするような高揚感があった。
郊外を訪れたところでは晴れやかで幸せに満ち溢れ、
マルグリットをブランコに乗せて
アルマンが2回ほど揺らしてあげるたった5秒ほどの場面でも、
微笑ましさが伝わってきた。
そしてマルグリットが裏切ったと疑ったアルマンが怒り狂う場は緊迫感が漂い、
それだけマルグリットが息絶える最後の悲しみが際立っていた。
彼に惹かれながらワルツを踊りだすところは
ドキドキするような高揚感があった。
郊外を訪れたところでは晴れやかで幸せに満ち溢れ、
マルグリットをブランコに乗せて
アルマンが2回ほど揺らしてあげるたった5秒ほどの場面でも、
微笑ましさが伝わってきた。
そしてマルグリットが裏切ったと疑ったアルマンが怒り狂う場は緊迫感が漂い、
それだけマルグリットが息絶える最後の悲しみが際立っていた。
2人が築き上げた極上のパートナーシップが、
物語に厚みを加えていた。
物語に厚みを加えていた。
近年は酒井さん、山本さんの共演機会が減少し寂しい限りである。
もっと共演舞台を観たいと願ってやまない。
1日だけというのが勿体なく、
もう1回公演が欲しいと思わずにはいられなかった。
新国立が世界に誇るべき黄金ペアであると
改めて感じさせた公演であった。
山本さんは最終日に
ボリショイ劇場公演で組んだ堀口さんと再び共演する。
ロシアではほぼ無名の2人が
現地の観客を絶賛させたことは自信に繋がったはず。
日本での共演も楽しみである。
感情一つ一つがほとばしるような「パ」、
山本さんの、そのパに内包された感情表現の豊かさ、
これらが有機的に組み合わさることによって、
極上の物語が紡いでゆかれるのでした。
もう見事と言うしかない、
本当に素晴らしいお二人でした。
初めまして。
コメント誠にありがとうございます。
このところ中々記事UP出来ないでおりますが
Nさんの寄稿は本当に有難い限りです。
今日も追加寄稿UPしました。
ご覧ください。