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Nさんより1月22日のラ バヤデールの寄稿頂きました。
下記 コメントも頂きました。
マトヴィエンコ、とても良かったですよ。
会場を盛り上げようという気迫が伝わり、
客席も乗っていましたね。
ボリショイ劇場で連日ご覧になっていたとは羨ましい限りです。
バヤデールは特に好きな演目なのですが、
きっかけは2006年のボリショイ来日公演で、3キャスト鑑賞しました。
同時に海外のバレエ団ではボリショイが益々好きになり、
中でもグラチョーワのニキヤとアレクサンドロワのガムザッティの競演は
忘れられません。
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新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』
1月22日(土)
ニキヤ:小野絢子
ソロル:福岡雄大
ガムザッティ:本島美和
大僧正:輪島拓也 マグダヴェヤ:八幡顕光
黄金の神像:福田圭吾 トロラグヴァ:芳賀望
ラジャー(王侯):逸見智彦
舞姫たち:
湯川麻美子 楠本郁子 北原亜希 千歳美香子
今井奈穂 大湊由美 川口藍 小村美沙 若生愛(交替出演)
ジャンペの踊り:
大和雅美 米沢唯
伊東真央 細田千晶 今村美由起
盆子原美奈 加藤朋子 益田裕子
つぼの踊り:湯川麻美子
ブルーチュチュ:西川貴子 寺島まゆみ 丸尾孝子 厚木三杏
ピンクチュチュ:さいとう美帆 高橋有里 大和雅美 伊東真央
影の場
第1ヴァリエーション:寺島まゆみ
第2ヴァリエーション:西川貴子
第3ヴァリエーション:丸尾孝子
小野さんのニキヤは、無垢で可愛らしい中にも強さを感じさせる
ヒロインだった。
踊り1つ1つが音楽にぴったりと合い、端正であった。
ガムザッティとの対決では
大人しい外見からは想像もつかぬような
強い目力やマイムでソロルとの婚約を主張し、
ニキヤの内に秘めた情熱を感じさせた。
福岡さんのソロルもまた素晴らしく、
会場を盛り上げていた。
登場シーンは見るからに戦士らしく勇壮だが、
ニキヤに会うと途端に表情がが和らぎ、恋する青年のような爽やかさも見せていた。
また、ガムザッティの前では笑顔と困惑が入り交じった
難しい状況を丁寧に表現していた。
奉納の踊りを披露するニキヤを前にしたときの苦しそうな顔は観ているこちらまでが
同情したくなるほどの哀れさであった。
また、滞空時間の長い跳躍をいくつも決めていて、
会場は大いに盛り上がった。
空気を切るような力強さがあり、爽快感があった。
この2人のニキヤとソロルは
禁欲でなければならないお互いの立場を超えて
若さゆえに感情を抑えきれず突っ走っているような
微笑ましさもあった。
本島さんのガムザッティはゴージャスな衣装がぴったりで
適役であった。
自信に溢れた表情、振る舞いは迫力があり、
ニキヤとの対比を際立たせていて好演だった。
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