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今日5月5日子供の日は家族4人でマチネのバヤデルカを見てきました。
ニキヤをザハーロワ、ソロルをツィスカリーゼと朝日新聞にインタビュー記事が出た今回の公演メンバーではボリショイを代表する二人の競演でしたので会場はほぼ満席でした。
ガムザッティはマリーヤ・アラシュ。
今日は昨日一人で見た席と違いS席(親だけですが)で2階ですが中央部分から見ることが出来たので舞台全体が欠けるところなく見ることが出来 特に3幕の影の王国のコール・ド バレエの美しさに改めて感動しました。 ボリショイならではの手足が長く身長のあるバレリーナが同じバレエ学校で育ったお陰で揃った動きをする美しさは流石です。
当方はザハーロワの柔らかな体と美貌と勿論そのバレエのファンなのですが今日のザハーロワは彼女としては多少ミスが出た舞台かなと。特に昨日グラチョーワが驚異的なバランスを見せたスカーフ(ヴェール?)を使った3幕の場面では昨日のグラチョーワを意識しすぎたのかちょっとモタツキましたね。3月にボリショイ劇場で見た時の方が出来は良かったようです。お疲れなのでしょう。
いずれにせよ3月8日のザハーロワ、3月9日のグラチョーワのボリショイ劇場でのバヤデルカの比較同様 この演目ではグラチョーワが未だ 上では。
顔の濃いツィスカリーゼはこの戦士の役にはあっているかと。最後の死ぬ場面を可也劇的に見せていましたね。あの派手さは好みが分かれる所でしょうが。
写真はバレエの帰りに寄ったサンシャイン水族館の水槽で泳ぐ鯉のぼりです。
サポートに難のあるツィスカリーゼ相手に、3幕、観客に決して破綻を見せずにかつ美しいポーズのまま踊りぬいたザハロワの、プリマ根性にぐっときました。ツィスカリーゼのサポートと演技がザハロワの足をひっぱり続けていることにきずいている観客は少なく思えましたが。皆がザハロワに感動してること、肌で感じました。
こちらを見ると、5日は、かわいいザハロワに戻っていたようです。
3日、大成功のカーテンコールなのにツイスへのザハのそっけなさが、真実を語っていました。(前別の公演で見たときは、喜色満面で相手をうれしそうに何度も振り返っていた。これはウヴァーロフだから比較しちゃいけないのかもしれないけど。そのウヴァーロフも休養。あのパートナーシップも過去のことかな。
他の相手でも、普段は彼女は相手へのステージマナーはかなりいいほうだと思います)
ツィスは気の毒なほど一生懸命なのはわかるのですが。ソロは技術の難度が低く、まあ30代のダンサーだし、と。私の知ってる20代の美しい踊りのツィスを昔のパンフで見てみました。キャラがワイルドと誤解してたら案外可愛くて柔弱系の内面のソロルでした。これだけ見るとみれるのですが、全キャスト見ると、衣装とか、ボリショイの方が彼のオリジナルデザインより作品がわかる気がします。
5日はともかく3日もザハロワがグラチョーワとの比較であれこれいわれるのはフェアじゃない、と内心思ってます。まず、ソロル役を変えないと、対等な比較はできないと思います。
なんてのは、のどかな議論で、ほんとはボリショイは、グラチョーワはしょうがないにしてもザハロワもまでも安泰とはいえないし、あの2人より若手を押し上げようとする傾向にあることが透けて見えた「ファラオ」初日でした。
そんな中、「バヤデルカ」は、ザハロワ、グラチョーワ、ともに良かった、といいたいですね。芸術に完璧なんてないし、あれはあれでよかったと思ってます。アラシュも、3人、それぞれ。
ボリショイの上の問題っていつもあるし、好きなものだけ追うつもりです。
もし万一ザハロワが出ちゃって、復帰したウヴァーロフが能力を買われて、監督1押しのアレクサンドロワ(フィーリンで見るとリフトがかなり重いと評判に)と組まされる、のだけは勘弁。痛めた体に重量が・・。ウヴァーロフも元に戻るのかは?だし。復帰後は誰かいいダンサーが移籍でもして、とってかわられるのかな。
あ、マリアさんはいいバレリーナですけれど。(ダイエットはプリマの義務じゃないのか・・)
ボリショイも変化してゆく。ザハロワのありがたみを感じる人は見られるうちにみておいた方がいいように思いました。
一部辛口失敬。ああ、私はもっとずっと美しいツィス
カリーゼを知ってました。あのソロルで満足できる観客はそれでいいんじゃないかと。
貴重なコメントありがとうございます。
今日のコメントもなるほどですね。以前もどなたかにご指摘受けましたがプリマの出来は往々にして相手役次第のところがありますよね。相性もあるでしょうし。初日は可也気合入って良かったようですね。両方見ていない当方はコメントのしようありませんが。
スカーフの場面はツィスとの息が合わなかったという面もあるかも知れませんね。因みに今日のツィスはのりのりでカーテンコールやってました。
結果を出せなければ追い越される競争社会で、世界のトップでいたいザハロワ。
次の大きな企画、ロンドン公演での「白鳥」「ドンキ」のザハロワの相手役予定は、シュピレフスキー、
ウヴァーロフから、「白鳥」スクワルツォフ、「ドンキ」マトヴィエンコに変ったようです。さあ、パートナーリングどうなるか。
ツィスカリーゼは小さいころにご両親を亡くされて、セミョーノワが親代わり(凄い偉い人が親?)だったそうで、よく言えば芸術的環境で育った人なのかな~?ですけど、あの、舞台の上での”ボクを見て”ってなるのは、愛されたがりなのかな、単なるナル?等考えました。オシポワの自分が認められたい気持ちの強さに比べると、ツィスのは、ちょと愛嬌があるかもと。
ダンサーを育てるのは必ずしも資質だけではなく、欲とか、どれだけ成功したいとかハングリー精神があるかとかもあるかと。
親のいないツィスと、コネもなく普通の家の人だったウヴァーロフが、お金持ちの息子さんと聞いてるフィーリン、お坊ちゃん?と思うほどポワンとしたネポより先に目立つスターになったのは、そういう要素もあるかな、と考えたのですが。ネポさんは、ウヴァみたいに限界までがんばらないので、あれがネポの味だな~と思ってもいます。(じゃあ名門出のヴェトロフ等はどーなんだとつっこまれると何ですが)
ザハロワはいきさつはしりませんが世界的プリマでいたい気持ちがあるから、ゼレンスキーのいるキーロフを出て、ここでがんばってるんだろけど。こんなしんどいことは嫌だと思ったら、資質はあっても、おりちゃいますよね。
3日のツィスはカテコでおかれた花束からすっすっすっと花3本抜いて花束にしてザハロワにあげてさっとその手にキスしてました。
なるほど。そのようなそれぞれの背景があるのですね。それを知ってみていると更に舞台が楽しめますね。大変参考になりました。