ボリショイ通さんからの寄稿の続きです。
・グラン・パ・クラシック
マリアンナ・ルイシキナ、アレクサンドル・ヴォロチコフ
意外にもルイシキナの踊りが華やかだったのでよかったです。
ただしアダージオの見せ場(男性が2回転ジャンプをしている間、女性がパッセでバランスを保つところ)は、2人とも???な感じでした。またボロチコフの衣装がグリゴロービッチ版白鳥の王子だったことも???。ルイシキナの衣装が黒と金を基調としたものだったので、どうせならアルブレヒトの衣装にすればよかったのにとも思いました。
グラチョーワさんは今頃英国のガラに出ておられるはずですが、海外公演ができるぐらいにまですっかり復活されたんだなと嬉しく思います。
ヴォルチコフさんの衣装・・・確かにジークフリート・・・何だか可愛いですね。
コメントを、とのことなので、少々。
*「パッセ」とあるのは、
昔は日本ではあれをパッセと通称してたのかもしれません。ここ10年くらいの日本のバレエ本には、「あれはパッセではなく正確にはルティレ」(パッセは動く方の技。似たような形でも静止の方はルティレ)と解説してあり、近年の日本のバレエファンなら見た方も多いかと。
でもですね、数年前のテレビ出演の熊川さん、この観劇記と同じで、この技を「パッセ」といってたのですよん。
自分から見ると
ロイヤル、プリンシパルの熊川さん>批評家の村山さん
に思えて、一瞬「やっぱりパッセっていうのかしら」なんて思ってしまいました。パッセは語源的には通過するというニュアンスですから、ここはやはりルティレなんでしょうけど。(?)
私は素人なので、意味が通じればどっちでもいいんですが。
*も少し実のある話。
ブログの更新が早く、以前の寄稿の話ですみませんが、
”グリゴローヴィチ版の「眠り」上演、最近のボリショイではパノラマなどが削られていた”というようなお話が数ヶ月前あったと思います。
そこで寄稿者様が気にされていた件について’02年のボリショイ日本公演では、そこまでは削られてなかったのではないか(??)と思います。私がモスクワボリショイ大劇場での「眠り」を見たことはないので、はっきりとはわかりませんが。
ラトマンスキー体制で脱グリゴロ色が今後強まると思うので、同じ版でも良い舞台の方を覚えておきたいです。
グランパ・クラシックの話でなくご容赦。ルイシキナが花があったというお話に、ここのバレエ団の良さを感じます。(円熟期に精進で良化するダンサーが中堅に多い)
既出ですが、9月の東京バレエ団公演に客演ゲスト予定のボリショイバレエ学校出身の天才ダンサー、マラーホフが、膝の再手術関係で降板になりました。珍しくNBSでのチケット購入者に手紙で通知が来て、ダンサー本人によるコメントが書いてありました。代役には仏独の人気ダンサー、払い戻しは電話受付期間あり。(これってチケットぴあで買ったら通知は来ないんだな~と思ってしまいました)
このマラーホフのコメントが、とてもいい文章で心を動かされてしまいました。ここは彼関係の板ではないので、転記はしませんが。
日本は同じようなダンサーがよく来ます。
ですねー。1週間前に離任しなければならず7月22日のガラが見ることが出来なかったのは全く残念でした。。
Nanaさん
いつもながら専門的ご意見ありがとうございます。大変参考になります。マラーホフ降板残念ですね。転記してください。別に特定のスターの為のブログではありませんし是非そのようなMessageは知りたいところにて。