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まずは一幕の感想とカテコ動画です。尚この写真は三幕後の幕前の挨拶の風景です。3幕はこのようにキトリの定番の赤の衣装。1幕はピンク、2幕キトリの場面では青系の衣装でした。
一幕が一番ヴィシニョーワが元気一杯で日本での謳い文句 「華麗だけどドラマチック」という彼女の持ち味が良く出ていました。1976年7月13日生まれということですからザハロワより3つ年上ですが元気一杯さはキトリという役にぴったり。人民芸術家と国家賞受賞者というロシア語パンフの説明も納得でした。体が柔らかくジャンプ力があると共に表現力もあるしザハロワより小さい分跳ね回るという感じですね。日本での人気も納得です。お顔の方も中々。
まずピンクの衣装に紫の扇子で登場、途中から扇子もピンクに切り替えていました。フィーニンとの呼吸も見せ場の片手リフト2回が見事に決まりました。特にここでヴィシニョーワが真直ぐに足を上げてそこで暫くの間 静止してみせるという演技で特に美しく見せていました。拍手喝采は言うまでもありません。
前のブログで正確に記載しなかったのでご質問頂きましたがボリショイに近い筋の情報ではヴィシニョーワ自身はボリショイと契約ダンサー(マトビエンコと同様の)としてマリインスキーと兼任したいとの希望のようですがボリショイの上層部に反対意見があって未だ実現していないとのことです。今回もこの一幕終了後嬉しそうな顔で楽屋に急ぐラトマンスキーの姿がありましたので今回の舞台の成功でボリショイ内部での彼女との契約に関しての検討が進むことを期待します。
又この舞台はボリショイ内でも注目度高かった様で多数のダンサーの姿が客席で見受けられてました。
カテコ動画 1 :幕前のヴィシニョーワとフィーリンのスター二人の挨拶です。挨拶のキスシーンも。その前に闘牛主役のArtem ShpilevskyとStreet Dancer役のAnastasiya Yatsenko.
ヴィシニョーワは、すでにいろいろなカンパニーに客演しているのですが、マリインスキーのスタイルより、ボリショイの方が彼女に合うのでしょうか?
やはりロシアの中ではバレエ界の2大巨頭ですから両方の舞台を平均して掛け持ちというのは中々受け入れなれないのでしょう。