ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

トスカーオペラー

2006年02月27日 | Weblog

2月26日にはプッチーニの名作トスカを見ました。ボリショイで1930年の初演から509回目、1971年版で280回目です。3幕で9時55分までとオペラとしては比較的短いもの。

1,2,3幕のカーテンコールの動画です。

写真は2幕後のアンコールの場面ですがトスカ役のTatiana Anisimovaの表情が良いのでこれにしました。憎まれ役ローマ特高警察の長スカルビアのSergey Murzaezはこの2幕でトスカに殺されますから2幕のカーテンコールで花束を貰っています。トスカの胸から覗いている紙はスカルピアから貰ったマリオとの通行証です。トスカがティアラが輝き宝石がきらめく服装をしているのはこの演出では2幕の舞台のFarnese Palaceでスカルピアに呼ばれる直前までスカルピアのOfficeの下の階の劇場でRoyal Galaで歌っていたからです。

トスカ役のAnisimovaは聞かせ所の2幕「歌に生き、恋に生き」は歌いだしはちょっと不安定でしたが絶唱の部分は聞き応えがありました。マリオ・カヴァラドッシ役のVitaliy Tarashchenkoは喉を絞める歌い方で声が飛ばす一寸聞きづらかった。従って3幕目のマリオの「星は光りぬ」のアンコールはありませんでした。それと比べるとスカルピアのMurzaevの方がずっとましでした。

スカルピアはトスカに権力をかさにきて言い寄り結局殺されますがこの演出では白い花束を贈ったり(拒絶されますが)それなりに紳士的対応をしておりあっと言う間に殺されはしますが憎まれ役とは言え聞かせる「行けトスカ」などの曲が振られているところから言ってスカルピアはLady Hunterと自らを呼んだプッチーニの一面を写しているという話もうなづけます。

ところでマリオが1幕目で書いている絵はダ・ヴィンチ・コードで話題となったマグダラのマリヤ像ですね。だから慌てて隠したりするのでしょう。

ボリショイ劇場の休憩時間に上演しているPROMOTION VIDEOの中でトスカの分御参考まで。

 

あらすじはMIDIの曲もあるこちらが詳しいのでご参照 



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2 コメント

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気になります (jsbach2005)
2006-05-19 20:53:37
はじめまして。 トスカの胸に挟んである紙は何でしょうか?
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初めまして (管理人)
2006-05-20 19:59:52
jsbach2005さん

4ヶ月前のブログに良く辿り着かれました。当方HPのオペラの演目一覧を御活用になったのでしょうか。

さて

この紙目につきますよね。ブログの本文に書いておりますが「トスカの胸から覗いている紙はスカルピアから貰ったマリオとの通行証です」

スカルビアがトスカに言い寄って獄中のマリオに会わせてやると通行証を渡すのですがあえなく殺されてしまいますがその通行証です。胸に忍ばせているもの。
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