![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/04/dd204ee70c1e585dce4e9d995ecd6c0d.jpg)
順番が前後しましたが5月3日にはマリインスキーバレエのドンキを見ました。
キトリ:オェシア イーヴィコワ、バジル:レオニード・サラファーノフというこの写真の若手ペア。特にサラファーノフはマリインスキーの来日公演や新国立劇場のゲストなどでその非常に高いジャンプや切れのある回転、はつらつとした動きが評判となっていることが納得の素晴らしいバジルでした。只リフトに関しては1幕及び3幕でボリショイの振付と同様キトリを片手リフトする場面がありましたが1幕1回目はOKだったのですがそれ以降は今一つでした。腕力系ではないのでしょう。
ノーヴィコワのキトリはどこかで見た覚えがある気がしていましたがこのブログにUPしていない昨年3月にマリインスキー劇場で見たドンキのキトリ役でした。見せ場のフェッテも36回転ほどで見事に安定してこなしていました。
妖精の女王は愛らしいアリーナ・ソーモワで拍手も盛大。
これ以外のダンサーは
ドンキ:Vladimir Ponomarev サンチョ:Anton Lukovkin Lorenzo: Igor Petrov
Gamashe: Vladimir Lepeev Espada : Islom Baymuradov Street Dancer : Sofia Gumerova Flower Sellers: Yana Selina Ksenia Dubrovina Amour: Evgenia Obraztosova Mersedes Anna Sysoeva Tavern Owner : Alexander Efremov Gypsy Dance : Polina Rassadina Mikhail Berdichevsky, Oriental Dance : Ti Yon Riu Fandango : Elena Bazhenova, Andrey Yakovlev Variation : Ekaterian Osmolkina
ボリショイもマリインスキーも振付はペティパを元にゴールスキーが振付した版ですが比較すると細かいところが違いました。そもそもマリインスキーはジプシーとオリエンタルダンスの振付はNina Anisimova, Fandangoの振付はFyodor LopukhovですがボリショイはKasiyan Goleizovsky, Kostislav Zakharov Anatolly Simachevが追加振付しているのでその差などがあるのでしょう。
まずドンキとサンチョの出会いの場面がサンチョがパンを盗んでドンキのうたた寝する机の下にもぐりこむといった寸劇がボリショイではあるのですがマリインスキーでは最初からドンキとサンチョがあっていて旅立つと簡素化されています。
キトリの父Lorenzoは出るのですがボリショイに出る母はマリインスキーでは出ずその代わりに子供達が演じる場面が多いようです。
ジプシーの操り人形のところもマリンスキーは子供達の演技。ボリショイは大人。
又オリエンタルダンスそのものがボリショイ版ではありません。ストリートダンザーのボリショイは剣を立てたところで踊る場面がマリンスキーではビールのコップになっていたりとか色々挙げたらきりがありませんが筋は勿論一緒です。
マリンスキーのオケもしっかり演奏していました。
カテコ動画
Donki1 1幕後友達などキトリとバジル
Donki2 ボレロ、オリエンタル踊りなど
Donki3 闘牛士など
Donki4 全員、ドンキ、サンチョなど
Donki5 キトリ、バジル
Donki6 キュッピト、ドンキ、キトリ
Donki7 全員、ドンキ、サンチョ
Donki8 キトリ、バジル
色々コメントありがとうございます。
サラファーノフの日本公演も楽しみですね。
彼はキエフの生れなので、いろいろな舞踏スタイルを経験しているのかもしれません。
5月は、新国立のプティ版「コッペリア」に客演します。
これは、スワニルダとフランツが出ずっぱりで、かなりの負担が掛かります。期待して見たいと思います。
マルセイユ時代にプティから薫陶を受けた、ルシア&シリルのペアにどこまで肉薄できるかが見ものです。
6月はミラノ・スカラ座の「ドン・キホーテ」でヌレエフ版です。上野水香さんとの共演です。
私はタマラ・ロホ&ホセ・カレーニョの日に行くので、見られないのですが、ヌレエフ版は、パが多い割には、首の角度や脚の動きなど細かく指定されているので、踊り甲斐はあると思います。
バジルのソロもかなり高度です。
マトヴェンコも苦戦したヌレエフ版ですから、どんなバジルを演じるかはサラファーノフ次第ですね。