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言葉の遅れが感じられる小1の児童

2019年04月10日 | 教育
1 主訴

・言葉の遅れが感じられる。姿勢が崩れやすく落ち着きがない。

2 様子

・授業の中で,あまり遅れは見られなかった。日常生活の中で言葉遣いに間違い
 が多いとのことだった。

・腕を背もたれにかける,足を椅子にあげるなど,まっすぐ座っていられないようだった。

・周りをきょろきょろ見ることが多く,他に気持ちが散りやすい。

・早く言葉を言う競争では,2度負けてもきちんと受け入れていた。
 負けを受け入れるコントロールの力がる。

3 普段の様子から

・しゃべり始めると夢中になり,言葉が間違ってしまう。

・ゆっくりしゃべりなさいというと,怒り始める。

・家では癇癪を起すことが多い。

4 今後の対応

・席の配置がずっとコの字だった。本児は,席は前だが横向きに座っているので,
 その場合,姿勢が崩れるのは当然である。せめて前を向いていられる席がよいが,
 そうすると後ろの方になる。
「学び合いの学習」では必要なときのみコの字にすればよいのに,最初から最後まで
 コの字にしている学年学校がある。そこではたいてい横向きの子の姿勢が崩れてい
 る。発達障害傾向の子は集中できず,落ち着かない。グランド側を向いて座っている
 子は最悪である。必要なときのみにし,常にコの字は極力やめてほしい。
 コの字の携帯の場合、全体的に姿勢の崩れに気を付けてほしい。

・本児には,声をかけて姿勢の崩れに気付かせてほしい。よい姿勢の写真を撮って,
 「このような姿で座ります」と見せて,させて,ほめて,意識させるとよい。

・急いでしゃべり始めたときには,「そういうことがあったの!」「それを見つけた
 んだね」と一瞬,話を受けてから,「よく聞きたいからゆっくり話してくれる?」
 という感じで,ゆっくり落ち着いて話す方向へ意識させていきたい。うまくゆっく
 り話せたら,すかさず「今の速さの話し方すごくいい!」とほめてほしい。

コメント
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