元杜重工

*あつめたりつくったり* 過去資料整理中
鉄道・船・マンホールの写真と艦船プラモデル・電子工作も少々

タミヤ 特型駆逐艦「敷波」

2020年08月02日 | プラモデル
タミヤ1/700 駆逐艦「敷波」が完成しました!

朝から手を動かし始めたら1日で完成してしまったよ。駆逐艦は素組みでもサクッと組んでしまえるのがお手軽でいいね。
1972年発売のキットですが、成型にも問題がほとんどなく奇麗に組みあがる上にシャープな感じの良いキットでした。砲や魚雷はXパーツと交換しています。
今回の反省ですが、煙突頂部のパーツを前後逆にしてしまった感が否めない…あと船体が思いのほか反ってしまいました。


特型駆逐艦はI型、II型、III型があり、それぞれ改装前後のキットが発売されています。敷波はII型の改装後ですので、2番砲塔が機銃に置き換えられており、1・3番砲塔はC型(中身はB型だったらしいが)としています。煙突の吸気口がお椀型で前後でほぼ同じサイズ、魚雷に防盾付きとなっています。
個人的には駆逐艦で一番「映える」気がするのでお気に入りです。

ちなみに今回の写真の背景に使用しているのはバスタオルなんですが、意外といい感じではありませんか?某フェリーで購入したものです。


次回予告
特型より小さいはずなのに箱はでっかい初春型駆逐艦「初霜」作ろうかな。


架空艦 航空駆逐艦「日暈」建造

2020年07月03日 | プラモデル
ブログは更新していなかったものの相変わらずへたくそな艦船プラモを造ってました。
 
ハセガワの朝潮型駆逐艦を買ってみたものの、新製品発売により型落ちになった古いキットは手直しが多く、いっそのこと架空艦にしてしまえということで、航空駆逐艦が爆誕!
こちらがベースの駆逐艦峯雲。
 
 
中身はこんな感じ。写真にはないけどXランナー1枚入り。
バリ多め。でもXランナーパーツとの交換でそれっぽく作れはする。
 
 
途中まで組んで塗装したところ。缶スプレーだと楽ちんで筆塗よりもきれい。
ただし使用の際は場所を選ぶ。使用したのはタミヤカラー(ラッカー系です)。
 
実はXランナー使用のためには細工が必要で、船体側は5インチ砲と魚雷の取り付けスペースはピンが立っています。
一方、Xランナーもピンが立っているのでこのままでは取りつかないので船体側のピンの除去しピンバイスで穴あけ。
ちなみに魚雷が旋回しないエラーあり。
忠実に作ろうとするなら艦橋の形状とか色々手直しが必要。
 
 
 
そして完成品がこちら。
 
 
 
改朝潮型航空駆逐艦 日暈(ひがさ)
 
うん、写真がいまいちなのと奇抜さがないので架空艦ぽくないかも。艦載機は零式観測機。
構想を練るのもこれから架空戦記を考えるのも楽しいんじゃ。
 
 
~~~~~~~
 
帝国海軍は水雷戦隊の重要性を確認するとともに航空機による偵察の有効性を認識しつつあった。
しかしながら旗艦となる軽巡洋艦は長良型をはじめ旧式化しつつあり、改装によってカタパルトを設置したものの艦載機は1機のみと満足しないものであった。
複数の艦載機を有する軽巡洋艦は阿賀野型まで待たなければならず、開戦を目前に焦りを感じていた。
 
一方で駆逐艦は朝潮型が建造され完成形に近づいていた。
 
そこで開発されたのが日暈型航空駆逐艦である。
 
開発リソースがひっ迫していたのと短期間で完成させるためベースの朝潮型からの変更点は最小限に抑えられている。
設計側からはせっかくだからと複数の水上機を搭載できる案などもあったが、「駆逐艦の魚雷の射線は8つ以上」と軍令部が頑なであったため、2番・3番砲塔を撤去しカタパルトを設置する単純な改造にとどまった。
実のところ、戦況に応じてカタパルトを撤去し朝潮型に「復元する」ことも考えていたという。
主砲が1基2門に減ってしまった分の火力を補うために1番煙突後部に機銃座を設置している。このことにより防空能力が当時にしては高く、のちに夕雲型で実施された改装の参考とされている。
 
 
朝潮型11,12番艦を変更し、日暈および同型艦月暈として建造された。
このため9,10番艦の霰・霞は陽炎型と編成することとなったのである。
 
ちなみに日暈とは太陽の周りにできる光の環であり白虹ともいわれる。艦隊や船団の護衛、離島防衛といった任務も想定されていたため、ぴったりの名前のようであるが 白虹日を貫く という慣用句もあり賛否あった。
 
 
なんだかんだ大戦中は、小規模な戦隊に編入されあちこち送られ、火力の乏しさから大海戦に投入されることはほとんどなかった。しかし防空能力が買われしばらくすると戦線に投入され戦艦の護衛に着く機会もあった。
とはいえもっぱら大型艦が入港できない港湾で偵察・警備を行ったり、船団護衛に当たる機会が多かったようだ。駆逐艦を使用した輸送作戦にはたびたび参加している。日暈が高速輸送艦として活動していた軽巡洋艦大井と行動した際には、大井艦長が「頼もしい巡洋艦が来たな」と皮肉を込めて言ったとか。
 
比較的長生きした方であったが、日暈は船団護衛中に潜水艦に、月暈は港湾での空襲によって失われた。
 

タミヤ 軽巡洋艦「矢矧」

2018年03月04日 | プラモデル
久々にプラモデルを再開。
軽巡「矢矧」が竣工したので写真をいくつか。



タミヤ ウォータラインシリーズの軽巡「矢矧」をほぼ素組み。
さすがタミヤ、という感じのストレスなく部品同士が組み合わさる良い出来のキットでした。
ただ最近のキットに比べるとモールドが少なくつるつるな平面が多いため、少し見栄えは劣ります。

駆逐艦をスケールアップしたような感じの阿賀野型はやっぱりかっこいいですね。



甲板のリノリウム押さえはうっすら入っていたのですが塗装の過程で消失。もうちょっと頑張って入れたほうがかっこよくなったかなぁ。
艦載機2機は製造中、あと煙突両脇に艦載機の予備フロートが付くのですが、こちらも同様。
カタパルトにはちゃんと台(滑走車)がついているのでやっぱり搭載したい(たいていのキットでは付属していないことが多いようです)。


こちらは塗装途中の様子。奥が矢矧で手前は以前製作した天津風。
タミヤの呉海軍工廠色で塗っただけの矢矧に比べ、その上からウォッシングして薄いエナメル黒を重ね塗りした天津風の方がちょっと色が暗くなって重厚感が増すのでお気に入り。
元々は墨入れ後の拭き取りをさぼったのが始まりなのですが。

大鷹プロジェクトその4

2017年06月01日 | プラモデル
大鷹プロジェクトひとまず完結。



塗料を塗りなおし、飛行甲板も取り付け完工。

手順書には甲板の前数センチは切断して短くするようにとの指示があるのですが、面倒なので省略。甲板が延長されたとかされてないとかいろいろ説もあるので都合の良い方で解釈。

このキット自体、不要な穴が開いていたり前部甲板や舷側外板の寸法が合わずいろいろ工作させられたりとあまり良いものではなかったです。特にカッター、内火艇がオーバースケール気味で載せられないのはいかがなものか。デカールも雲鷹と共通のようですが寸法がいまいち合わなかったり。

まあ、おかげで実験台として割り切って気兼ねなく改造できてしまったわけで。コスパについては微妙かも。


ともかく就役。



今回はぬれても色落ちしませんでした。やはり乾燥時間が問題だったのかも(今回は1週間弱)。
ダブルハルのおかげで重心が上がって飛行甲板も加わってやや不安定。単4電池をチャック付き袋に入れて水中モーターの下に吊るして何とか改善。フロートはもう少し少ない方がよいようです。それ以外はきちんと動くし、まあこんなもんか。煙突の位置をくりぬいて赤外線受光部を作ったけどプラ板一枚くらい貫通するようなので不要だったかも。

目論見通り飛行甲板は接着せず取り合外しが可能なので、メンテナンスやこれからも改造が可能ですがどうしましょう。

やはりフルハルモデルを一から改造した方がよいのかもしれません…。


いろいろ言っておきながら、なんだかんだ狭い風呂場でありながら30分以上遊んでしまいました。
自分で一から設計製作するとできがどうであれ完成した時は嬉しいものです。次はもっといいものをつくろう。

大鷹プロジェクトその3

2017年05月21日 | プラモデル
大鷹プロジェクト続編です(前回はこちら)。いよいよ進水しました。



ざっくり色を塗ってカッター・ランチ以外はほぼ艤装しました。飛行甲板は電子基板にアクセスするために接着せず載せるだけとするため後回し。船底に付属の5mm厚のフロートを両面テープで取り付けました。コネクタをつないで動作確認し、いよいよ大海原(浴槽)へ。


沈みすぎました。

喫水線(ウォーターライン)から5mmくらい上に水面がきてしまいました。浮力不足。しかし小さかったからなのか船底の穴などからの浸水は確認されなかったため試運転を続行。リモコンの制御通りに動くことを確認しました。水中モーターから延びるケーブルが抵抗となりなかなか直進してくれないのですが。

ところでスケールスピードはどのくらいだろうか。RC化した艦船モデルの動画を観たりするととんでもない勢いで進んでいたりするのだけど実際どうなのだろうか。

大鷹の速力は21ノット(kt)。1ktは1時間に1海里(=1852km)進む速さなので21kt=38.9km/h=10.8m/s。
全長が180mなので約17秒で船首の位置に船尾がやってくるわけだ。
1/700スケールでは0.0154m/s、毎秒1.5cm。かなりゆっくり。

PWM制御で5段変速にしたけれど最も遅くしても6秒で船首位置に船尾がやってくる。最大(本来の水中モーターの速度)では3秒。う~ん。ただあまりゆっくり過ぎると舵がほとんど効かなくなってしまうので模型としてはこのくらいが適切なのでしょう。



試運転後に陸揚げするとなんと塗装が…。水中にあった部分(特に水面付近)が褪せてしまっています。アクリル塗料の塗膜の弱さか。それとも乾き切っていなかったか水温が高かったからか。

沈みすぎた分は仕方がないので同じ形にもう一つフロートを切り出してきて接着して2段重ねに。端材で試してみたけどセメント接着剤を使うと見事なまでに溶けて穴が開くのでダメ絶対。ホビー用瞬間接着剤で接着。名付けてダブルハル(※)。フロートが10mm厚になって浮力が増すが、重心が上がって復原性がちょっと心配。ちなみに水中モーターのセットには2枚スチロール板がついてきたけど、まだ丸1枚残っています。

※本来のダブルハルとは特にタンカーで船底に穴が開いて積み荷の重油が漏れ出すのを防ぐために2重構造にしたもの。今では国際的に義務化されている。

塗装しなおしたらいよいよ竣工となるか?!

つづく。

大鷹プロジェクトその2

2017年05月14日 | プラモデル
大鷹プロジェクト続編です(前回はこちら)。とりあえず仕様を決めて大分形になってきました。仕様をまとめると

船体:アオシマWL 1/700 大鷹
主機:タミヤミニ水中モーター(FP-030-KN/11160/DV)
主機電源:単4乾電池1本(1.5V)
制御用演算装置:PIC12F1822マイコン
制御用回路電源:LR44ボタン電池2直列(合計3V)
制御方式:PWM制御(前進時のみ)
外部入力:赤外線リモコン(SONY製)
赤外線受光素子:PL-IRM1261-C438

キットの方の改造は、船底にコネクタが通るだけの穴と煙突の位置に赤外線センサ用の穴をあけました。船底の穴の周りは一応水が入らないようにランナーなどを切って貼って一応囲ってみた。あとは、電子基板が入るように内部をくりぬき。



モータ用の電源1.5Vでは赤外線センサ・マイコンが駆動できないので船内に3V確保。水中モータからは電池の両極とモータの両極を引き出し、コネクタを介して船内に導入。制御回路はトランジスタ4個で前進・後退、PWM制御を実施。PIC12F1822はPWMピンが1つしかないのでとりあえず前進側のみ(トランジスタをもう1個増やせば前後進共にPWM制御できるが電圧降下を考えて今回はこの方針で)。



水中モーターは中が狭くてAWG#28の線を4本通すのに苦労しました。モータを押さえる部品の片腕を切り取り、電池ケースの脇も削って何とかスペースを確保。これ以上は通らないね。電線を引き出すために本体に開けた穴はダイソーの4個入り瞬間接着剤で固めたけど大丈夫かな。

つづく

大鷹プロジェクト始動

2017年05月07日 | プラモデル
GWということでお店をぶらぶら。こんなものを見つけてしまったので(存在は前から知っていたけど)買ってみました。


タミヤのミニ水中モーター。箱絵に戦艦が描かれている通り、1/700のウォータラインのプラモデルの船底に吸盤で取り付けられるようになっているモーター。作った模型がお風呂で動くぞというわけだ。しかし舵は一定の角度に調整可能とはいうもののON/OFFしかないので風呂場をぐるぐるさせることが一般庶民の限度。もうちょっと何かいじれないかなあと考えたわけだ。

そこで以前テレビリモコンの赤外線パターンを調べて赤外線センサとPICマイコンでリモコン照明を作ったことを応用して、船を遠隔操作できないかとかいうことを思いついてしまった。艦船プラモデルのRC化に挑戦と言えばかっこいいが、フルハル1/350が主流の中で風呂場でちょこっと泳がす程度の小型簡易なものになりそう。操舵は無理だな。コントローラは、当面はテレビリモコンだし。フルハルでないメリットはモータ部分を取り外して別の船に使いまわせることかも。ともかく趣味として暇つぶしとしてはちょうどよいのでやってみようじゃないか。

先ごろ竣工した「足柄」を今更改造するわけにもいかないしちょうど良さそうな船を探しにヨドバシを散策。条件としては
・全幅は大きめ、全長は短め(幅がないと機器が積めないが、大きすぎると風呂が相対的に狭くなる)
・高い乾舷(機器搭載のため)
・甲板がすっきり(内部機器アクセスのため)
・お値段抑え目(失敗した時を考えると…)

この間まで次は大淀かなとか言っていたけどいくら大柄な軽巡でも無理そう。空母は大きすぎるし、思い切ってイージス艦?などと思っていたところで彼女を発見。


アオシマ1/700航空母艦「大鷹」(たいよう)
オリジナルのスペックはこんな感じ(ソースはウィキペディア)
全長:180.24m(260.67m)
全幅:23.7m(31.32m)
深さ:23.5m
喫水:8m(8.7m)
速力:21kt(31.2kt)
カッコ内はかの有名な空母赤城のもの。比較するとこんなに小さい。それもそのはずで大鷹は商船改造空母。もともと日本郵船の貨客船春日丸として建造されるも進水時には空母の姿となってしまっていたというちょっと異色の艦船。鷹の字が付く船は同様の商船改造空母らしいがその第一号。実戦ではあまり役には立たなかったが、裏方として航空機や物資、人員の輸送に活躍した。
キットとしては空母という割には部品数が少なく、細かいパーツもほぼないため組み立ては比較的容易そう。船体内部も広くいろいろ積められそう。艦橋が甲板下にあるのもポイント。

このあと電子部品をいろいろ揃えて製作を開始したけど、その話はまた次回。はたして航行する大鷹をご覧にいれられるかどうか…。

ハセガワ 重巡洋艦「足柄」

2017年05月02日 | プラモデル
元杜艦隊の最新にして最大の重巡「足柄」が竣工したので写真をいくつか。



ハセガワ1/700ウォーターラインシリーズをほぼ素組み。これまで駆逐艦ばっかりだったのでなかなか作りごたえあり。お値段もヨドバシで1620円と内容の割にはお得(妙高型4隻で最も安かったのは活躍度の差か??)。穴を開けろだの埋めろだのいろいろ工作させるのもハセガワらしいというかなんというか。塗料が無かったので菊の御紋を省略しているのは内緒。

エフトイズの現用艦船キットコレクション3の海上自衛隊イージス艦「あしがら」もあったので並べてみました。

このままでは「あしがら」が1/1250で比較にならないので

これなら遠近法?ということで。

我が艦隊の現状はこの通り。手前から霞、天津風、冬月、足柄、初雪。ちなみに台座はダイソーの300円のコレクションケース。細部はこだわらない、自己満足がモットーですのでこれ以上は拡大してお見せできません…。筆塗りもこれ以上大きくなるとそろそろ限界か。
個人的には戦艦はあまり興味がないので、次は大淀でも作って礼号艦隊でもしようか。