Mouton lab

Thai Paris Cairns Chendeu Siem reap

A different culture

2015-02-21 22:13:28 | Thai Trang

出発前に慌てて買ったAKGの安いイヤホンが割といい。

プレイヤーもSONYの海外用のスマホだし、これはこれでバランスがいいのかも。

KT Tunstall が耳に心地よい。彼女の歌を聞くとまたプラダを着た悪魔を見たくなってきた。もう何度も見ているが、それでもまた見たくなるのが本当にいい映画なんだろう。

今日も山登りまでずーっと寝ていたので、体も頭もフレッシュな状態で観察に臨めた。

日に日に暑さに強くなっているような気がする。機材とかズボンが熱くて触れない状態になっても体は元気だ。集中力も持続する。

でも、もっと元気なのはタイの人々。

船でも山でも延々おしゃべりして盛り上がっている。休憩もほとんど取らない。

しーんとなることがほとんどなく、いつもどこかで笑い声。そんな状態。

明るく元気に楽しくやれるのはすごくいいことなのだが、休みなく話をされると正直少し疲れる。それもほとんど意味のとれない言語なので、雑談かどうかすら分からない。

仕事をするときはできるだけ静かで集中できる環境で、という価値観の自分はやはり日本人なんだろうか。

それとも静かにゆっくりできる時間が日常の中にも必要だと思う自分の性格だろうか。

いずれにせよ、日本の無駄に静かな空気がどことなく恋しくなった一日だった。

静かすぎるとそれはそれでまた疲れるのかもしれないが。。

次は逆に寡黙な人達がいる国へ行ってみたい。チェコとかフィンランドとか。

イタリア人10人が話すとチェコ人1000人分ぐらいの威力があるという話もある。

今日のタイ人の様子を見ていると、あながち大げさでもないような気がしてきた。

Q.E.D.

 

 頂上からの眺め


風と共に

2015-02-20 22:01:41 | Thai Trang

昨日の部屋に戻るべく、朝から荷造り。

フロントとの交渉もうまくいき、なんとか部屋を取り戻せそうだ。面倒なことは朝一にやるとたいていうまくいく気がする。

最近思うのは、うまく意思疎通できるかどうかは、相手の語学力よりも仕事力で決まるんじゃないかということだ。
日本でもすぐに話が分かる人と全然通じない人がいる。それと同じで、海外でも言葉というよりも話の伝わりやすさに個人差があるんじゃないだろうか。

だからTOEICの点数がいくらよくてもコミュニケーションを取れない人は取れないし、TOEICが0点でも就職はできる。
そう思ってグダグダと何の勉強もしてこなかったが、いい加減そろそろ本気になるタイミングなのかもしれない。

今日も相変わらず日差しが強かったが、体が適応してきたのか、そこまで暑さを感じなくなった。

ただ、残念ながら何も見えない。。
いくら集中しても何一つ動きがない。

波も高くなり、早めに観察打ち切りとなった。まあ、そういう日もある。

早く帰って時間を持て余していると、タイ人スタッフが一緒に走りに行こうと誘ってくれた。まさかこんなところでロードに乗れるなんて。

待ち合わせの時間まで、体と心がそわそわした。まるでデート前だ(笑)

なんだかんだ言って、本当は自転車が好きだったんだなと思う。
走っていて風を感じるだけで幸せだし、全く会話がなくても楽しい。疲労感すら大きな喜びだ。

ただ、走っていると、それと同時にこの世界で一流になれなかった思い出も蘇る。
努力しきれなかった、努力を活かしきれなかった思い出。
4年前に比べると随分ましな走りができるようになったが、その分自分の限界とか才能とかも見えてしまう。

今日走ったタイ人くらいだと、全く練習していなくても簡単に勝てるが、努力しても努力しても届くかどうかすら分からない世界があることも知っている。

スポーツの世界はやっぱりとても残酷だ。

もうこの世界に戻ることはないと思うが、いつまでも風と共に幸せを感じられる自分でいたい。

Q.E.D.

 

サンセットをバックに。


タイ式交渉術

2015-02-19 22:50:45 | Thai Trang

本格的に観察開始。
服を着ていても日差しが肌に突き刺さる感じがする。

車、船、山頂とあらゆる場所で寝ていた。夢を見れるぐらいに。

体が暑さに適応しようとしている証拠だろう。
毎年、夏のはじめはやたらと体力を消耗する。多分それと同じだ。まあきっとその内慣れる。

今日から宿が変わったので、ここぞとばかりに色々荷物を散らかして、シャワーを浴びようかと思っていると、誰かが部屋をノックしてきた。

ドアを開けると、小太りの見知らぬ男。

「タイ人か?」と聞かれ、「日本人だ」と答えると、奥さんを呼んできて、何やら英語で言い始めた。どうやら部屋を代わってくれということらしい。
家族で来ていて、できるだけ近くに集まりたいそうだ。

「こちらも団体行動しているので、その辺を相談してからまた後で」みたいなこと言ってみたものの、部屋番号と今夜だけというのをひたすら連発してくる。
埒があかないので、適当にオーケーまた後でと言うと、やたらと感謝され握手を求められた。

さあシャワーを浴びようと思っていると、荷物を持った男がもう来ていた。

あ、代わるの今なのね。

別に構わないのだが、意志の疎通ってなかなか難しいものだなぁと思ってモヤモヤしていると、また握手。
まあ家族水入らずで遊びに来てるんだし、部屋を代わってあげるだけでそこまで喜んでくれるなら、それもいいかと思い直し、移動した。

言われた部屋に入りあらゆる電源を入れると、不穏な音と共にエアコンが盛大に水滴を落とし始めた。


Q.E.D.


シンプルに美味しい。頂上で食べるとなおさら。


フリーダムな人たち

2015-02-18 22:37:29 | Thai Trang

2日目からいきなりのclimbing.

朝はとても過ごしやすく、暑いと言いつつも大したことないなと思っていたが、やはり山は日差しが強い。容赦なく太陽が突き刺してくる。足場も悪いし風もない。過酷な環境だ。

今日は機材のチェックや視野の確認をしたのみで、実際の観察は明日から。それでもかなり疲れてしまった。山頂でも案外寝られるものだ。

衣食住すべてが一気に変わったので、思った以上にダメージが蓄積していたのかもしれない。

さあ帰ろうかとなった時、船長がいないという事件がおこった。しかも2台の船のどちらとも。どうやら2人共乗客そっちのけでイカ釣りに行ってしまったらしい。

とんでもない国だ。 

でも勝手に遊びに行く感じとか、行ったからにはちゃんとイカを釣って返って来る感じとか、実はそんなに嫌いじゃない。

それに目くじらを立てることなく、困ったなぁと言いながら仕方なく待っている日本人チームも。

釣った魚やイカを船の中で料理して出してもらった。これがまた美味い!

あまり細かいことは気にせず、気の赴くままに動く。ダメだったらまた考える。

仕事なんてだいたいアバウトでいい。楽しいとか面白いとかが先。

彼らに教わることはまだまだたくさんありそうだ。

Q.E.D.

陸続きに展望台ができていた

さすが!やりよる。

船出

2015-02-17 22:32:57 | Thai Trang

タラップに降りると、モワッとした生温かい湿気。

そして煙たさと生臭さの混じった独特のあの匂い。

ああ、また来てしまった。。気持ちが少しナーバスになる。

東南アジアを訪れる時は、いつも決まって期待よりも後悔が先だ。

日本にいるとウズウズして、じっとしていられなくなって、外に飛び出そうと思う。でも、いざ一歩踏み出すとすぐに後戻りしたくなる。

どうやら欲望というものは、満たされた瞬間に何か別のものに変わってしまうみたいだ。

 

移動と睡眠に大半の時間を費やした一日であったが、バンコクへ行く飛行機で隣の方と少し話をした。

聞くところによると、若い頃から海外を飛び回っていたやり手の国際派らしい。年齢は父親と同じぐらい。ふと就職活動の面接を思い出した。

 

バンコクでの事業の話や資金調達に関連する話、市場の動向等々、自分の関心事と共通する部分が多く、話は思ったよりも盛り上がった。少し取っ付きにくい話題もあったが、なかなか生では聞けない話も多く、非常に楽しい時間であった。

政府とか企業とかが声を大にして唱え始めた、いわゆる”グローバル人材”については全く関心がなかったし、その前にもっと色々大事なことがあるだろうと思っているが、海外で働くこと自体にはとても関心がある。異国の地で頭をフルに働かせ、交渉を繰り返す日々はきっと刺激的に違いない。

途中で今後の身の振り方の話になり、その方が「いいこと教えてあげるよ」と言わんばかりに言い放った一言が印象に残っている。

 

「君さ、そのまま続けても面白いと思うけど、もし向上心とかがあるなら3年で会社辞めた方がいいよ」

やっぱそうっすよね、先輩。

Q.E.D.

 

わざと?

空港まで迎えに来てくれた車がもはやロケバスだった