〇萩の町散策⑤(上級武家屋敷-2:ほか)
萩市の堀内地区伝統的建造物群保存地区の中に現存する、旧二宮家長屋門、旧益田家物見矢倉、口羽家住宅、旧児玉家長屋門、旧周布家長屋門の模様を掲載します。
◇旧二宮家長屋門
萩の旧城下町に残る、藩政時代の長屋門。門番所もある、格式を感じる立派な門です。二宮家は、891石余の藩士の家で、藩政初期の当主は、萩城築城時の普請奉行として活躍された方とのこと。
◇旧増田家物見矢倉
◇口羽家住宅
永代家老に次ぐ家柄の萩藩寄組士 口羽家の住宅。萩城下に残る上級武士の屋敷としては古く、かつ全国的にも比較的数の少ない武家屋敷の一遺例として貴重です。主屋と表門が国の重要文化財に指定されています。
主屋は18世紀末から19世紀初め頃に建てられたものと思われ、切妻造り桟瓦葺きで、入母屋造りの突出部を付けています。表門は、白壁となまこ壁のコントラストが美しく、萩に現存するものとしては最も雄大な規模を有する長屋門で、入母屋造り本瓦葺きです。江戸藩邸の門を拝領して萩に移築したものと伝えられています。
◇旧児玉家長屋
児玉家は、萩藩寄組に属し2243石余の大身武士であった。幕末の萩城下町絵図によると同家の表門は平安古総門に面して南向きであったとみられ、この長屋は屋敷の西側道路に沿って建てられたものである。
建物は木造平屋建て、桁行32.67m、梁間4.59m、屋根は桟瓦葺きで、入母屋造り、道路沿いの外廻り壁は白壁、腰はなまこ壁とし、出格子を一ヶ所設けている。国選定重要伝統的建造物保存地区内に含まれ、よく旧態を保っている。
◇旧周布家長屋門
旧三の丸の北の総門筋にある長屋門。平屋建本瓦葺き、東西の桁行24.91m、東端から北に折れ曲がった部分の桁行11.2m、梁間3.96mの道路に沿った長い建物です。中央から東寄りの所に通用門を設け、屋根の東端は入母屋造り桟瓦葺き。建物の外観は、腰部を下見板張りとし、基礎に見事な切石積みがあり、上部は白漆喰大壁造りとなっています。太い格子出窓の金具、懸魚や下部の石組などすぐれた意匠が施され旧態を保っており、江戸時代中期の代表的な武家屋敷長屋の様式を色濃く残しています。
06/24萩の町散策④(上級武家屋敷-2)
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