仙台の産院から新生児が営利誘拐された事件、赤ちゃんが無事に保護されて本当に良かったですね。
院長の記者会見でアンドのあまりか、「赤ちゃんは元気であやすと笑う」と発言していると報道されていますが、生後1ヶ月にもならない赤ちゃんがあやして笑うわけないです。
そりゃいわゆる『ムシ笑い』ですな。笑ってるように見えるだけ。
そういえば、息子1号が初めてムシ笑いを見せてくれたのは生後2日目か3日目の夜だったかなあ。
カレが生まれた築地の総合病院では新生児は新生児室で預かってもらえます。
生後2日目か3日目くらいまでは母子別室で、新生児室の隣の授乳室に母が出向く。で、3日目くらいから日中だけ赤ちゃんを病室に連れてくるシステム。
そのはじめての母子同室の日。22時に新生児室に赤ちゃんを返すことになっていて、その5分前くらい。
「さ~て、そろそろお別れですねえ。(あー、嬉しい。これで休める。)」
という私の弾んだ声に、息子1号が、いきなり
『にま~っ』と顔いっぱいに笑いました。
そして、次に、
『ぶりっ、ぶりぶり』
と驚くような大音量。
ひとしきり続く、その音に、「こんなに小さな赤ちゃんが・・・」と驚愕する私。
「いったい、何の音?まさか?まさかねえ。」
その音が終わると、さらに気持ちよさそうに『にま~』と笑う赤ん坊。
そして次の瞬間に、ものすごく嫌そうに『ほぎゃあああああああ』と泣き始めたのです。
「あの音はやっぱり・・・」
オムツをあけると、すでに背中まで回った大量のゆるい運知。
こんなに小さな身体から、どうやってこんなに大量に・・・・という量。
そういえば、看護士さんが生まれてから一度もしていないと言っていたような・・・
新米ママだった私は途方にくれました。
いったい、肌着はおろか、産着にまで到達しているこの大量の汚物をどう処理したものか・・・・
新生児室に戻す時刻は過ぎているし・・・
きっときっと、このまま戻せばスタッフがなんとかしてくれることでしょう。
ども、この泣き喚く赤ん坊を新生児室まで廊下を通って連れて行くのか?
ここで、1回、逃れたところでこの先にこんな試練は数え切れないほど待っているに違いない。
私はハンドタオルを1本おしゃかにして、赤ん坊をきれいにお湯で拭いてから着替えさせました。肌着と産着を洗濯して、新生児室に戻したのが11時近く。
今にして思えば、あの笑いは宣戦布告だったように思えます。