ニコライ堂
国電御茶ノ水駅から、そのむかし通いなれた道沿いに駿河台を下る。ニコライ堂は昔のままだ。既に母校は三井住友海上保険の近代的なビルに変貌している。
大通りを右折して三省堂を目指して歩く。なつかしい古本屋街は健在だった。のぞみの出発まで1時間しかない。この古本屋街を楽しむには時間が大いに不足している。
今回の上京は、古本屋街が目的ではないからこれでいいのだ。店頭に並べられた本を眺めるだけで、こころが安らぐ。元より漫画やベストセラーには興味がない。わが目の都合で最近は文庫本とも縁が薄くなりつつある。
本の装丁から味わいたいのだ。次に上京する時は、まる二日はたっぷりとかけて、神保町の古本屋街を歩くのだ。それにしても、北斎と写楽のあの浮世絵が欲しかったなあ。
帰りは、地下鉄三田線の神保駅町駅で乗り、次の大手町で降りた。東京駅が目の前だった。神田駅まで歩こうとして通りがかりのひとに道順をたずねたら、地下鉄の方が早いというので従った。この神田界隈ですら記憶が定かでない。東京を後にして、既に30年以上の歳月が流れたのだ。
出張に同行してくれたK女史、ややお疲れ気味の様子でした。
国電御茶ノ水駅から、そのむかし通いなれた道沿いに駿河台を下る。ニコライ堂は昔のままだ。既に母校は三井住友海上保険の近代的なビルに変貌している。
大通りを右折して三省堂を目指して歩く。なつかしい古本屋街は健在だった。のぞみの出発まで1時間しかない。この古本屋街を楽しむには時間が大いに不足している。
今回の上京は、古本屋街が目的ではないからこれでいいのだ。店頭に並べられた本を眺めるだけで、こころが安らぐ。元より漫画やベストセラーには興味がない。わが目の都合で最近は文庫本とも縁が薄くなりつつある。
本の装丁から味わいたいのだ。次に上京する時は、まる二日はたっぷりとかけて、神保町の古本屋街を歩くのだ。それにしても、北斎と写楽のあの浮世絵が欲しかったなあ。
帰りは、地下鉄三田線の神保駅町駅で乗り、次の大手町で降りた。東京駅が目の前だった。神田駅まで歩こうとして通りがかりのひとに道順をたずねたら、地下鉄の方が早いというので従った。この神田界隈ですら記憶が定かでない。東京を後にして、既に30年以上の歳月が流れたのだ。
出張に同行してくれたK女史、ややお疲れ気味の様子でした。