ただ今計算してみました。本棚一段に35冊収納していると仮定して蔵書は約100段相当分になります。文庫・新書は35冊以上が収納可能ですから、わたしの蔵書は4000冊内外になるのではないのかと試算しました。先年、800冊余りを処分してこの蔵書です。
お断りしておきますが、文学的な評価が高い、井原西鶴や野坂昭如のエロモノ、三島由紀夫のキワモノ等を除くとエログロ系の本は殆どありません。雑誌は除外しました。「江戸の春画」「江戸春画の性愛学」という明らかに危ない新書が2冊あります。好きな北斎研究の延長線上で買い求めたシロモノです。
自慢は、日本国語大辞典全20巻の縮刷版全10巻。斉藤茂吉全集20巻やアルベール・カミユ全集全10巻。林達夫選集全6巻。「世界の名著」を76巻「日本の名著」を56巻揃えました。岩波文庫の黄表紙(古典文学)は殆ど揃えました。青表紙も半数以上を蔵書しています。
で、ここからが問題なのですが、「じゃ、みんな読んだの?」とよく聞かれます。「とんでもありません。わたしは蔵書しておくために買うのであって、断じて、読むために買うのではありません。」とお答えすることにしています。
このビジネスマン渡世に、これだけの本を読むだけの時間的余裕があろうはずがありません。だって、一冊読むのに3時間は裕にかかるものとして、4000冊をすべて読もうとすると、単純計算で12000時間=500日を要します。一睡もしないで読み続けることはできませんから、1日に8時間読むと仮定して、延べ1500日。わたしの読書時間はせいぜいが日に3時間ですから、延べ4000日つまり10年以上かかってしまいます。
最近のペースだと、月に50冊、年間で5~600冊は増える計算になりますから、蔵書を読破するのは到底無理な話。一冊に3時間しかかけない読書という前提にもかなり問題があります。
ということで、当面はひたすら蔵書に積読(ツンドク)の毎日です。