旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

値交渉

2006年06月16日 11時05分21秒 | Weblog


小学館の日本古典文学全集を目当てに近くの古本屋さんに寄ってみたら、またしてもレジに例のおばちゃんがいた。売れ残りを眺めたら「松尾芭蕉集」と「狂言集」が目に止まったので買うことにした。おばちゃん、ちゃんとこちらのことを覚えていた。

「あのねえお客さん、先日、女性の学生さんが来て、この全集の一冊を500円で買って行ったんよ。」
「はあ、それが何か?この前は300円で売ってくれたじゃない。」
「だからさあ・・・。」
「ええからええから、まだ値札がついとらんじゃない。まっさらが500円だから、こんなに薄汚れたのは300円にきまっとるじゃない。」
「でもさあ・・・。」
「じゃ、次からきっちり値段をつけときんさいや。付けとららんからわしに値切られるんよ。割引券はいらんけん、2冊で600円にまけときんさいや。別に誰かが損するわけでもないんじゃろ?」
「ま、そりゃそうだけどさあ。」
「おりゃ頑固だから、一回300円で買った本は500円じゃ買わんよ。はい2冊分、600円。はよう袋に入れてえや。」
「しょーがないひとじゃねえ。」

この小学館日本古典文学全集のうち、更に平家物語全2巻・井原西鶴集全3巻・歌論集ほか2冊も買う予定がある。次には〆て7冊を2500円あたりで折衝してみることにする。本の価値が解らない古本屋さんが増えているのでこちらとすれば大助かりだ。相場でいうとこの日本古典文学全集の古本は、一冊1500円が相場。因みに新編日本古典文学全集の新本は1冊5000円くらいする。

呑む時には一晩ン万円も厭わないというのに書籍を求める際のこの執着。ラーメン代を節約して神田の古本屋街をさすらった、すきっ腹時代の怨念なのか?自分でも原因がよく解らない。思い通りの値段で手に入れた2冊の汚れをせっせと落としで磨き上げるのが楽しくて仕方がない。こんなわたしをK女史は今日もなじるのであろうか?


光る海

2006年06月16日 09時14分35秒 | Weblog
          山陰は浜田沖、日本海の光る海。



光る海

激しい日もある和む夜も
我等は若い波頭
ぶつかり合って声あげて
唄う命の美しさ
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

心が痛めば空を見る
やさしい星はいつも言う
希望を胸にがっちりと
待とう未来の朝焼けを
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

岸壁めがけて打ち寄せる
火花を散らす濤頭
喜びあれば悲しみも
知って嬉しい人生だ
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

   吉永小百合さん主演の「光る海」
       ご本人様が主題歌を歌いました。

薔薇

2006年06月16日 09時07分25秒 | Weblog
             湧永庭園、バラ園の赤い薔薇。



百万本のバラ

小さな家とキャンバス 他にはなにもない
貧しい絵描きが 女優に恋をした
大好きなあの人に バラの花をあげたい
ある日街中の バラを買いました
百万本のバラの花を 
あなたに あなたに あなたにあげる
窓から 窓から 見える広場を
真っ赤なバラで うめつくして・・・・・

ある朝彼女は 真っ赤なバラの海を見て
どこかのお金持ちが ふざけたのだと思った
小さな家とキャンバス すべてを売ってバラの花
買った貧しい 絵描きは
窓の下で彼女をみてた
百万本のバラの花を
あなたは あなたは あなたは見てる
窓から 窓から 見える広場は
真っ赤な 真っ赤な バラの海・・・

出会いはそれで終わり 女優は別の街へ
真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生
貧しい絵描きは 孤独な日々を送った
けれど バラの思い出は 心に消えなかった
百万本のバラの花を
あなたに あなたに あなたにあげる
窓から 窓から 見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして・・・・・

百万本のバラの花を
あなたに あなたに あなたにあげる
窓から 窓から 見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして・・・

        A.Voznesnkij 作詞