旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

八幡高原 霧ヵ谷湿原

2010年10月10日 18時03分13秒 | Weblog
八幡湿原のうちでも最も広い霧がヶ谷湿原を散策した。その昔、あたりを牧草地にするために湿原の中央に水路を設てしまった。数年後、湿原の生態系は壊滅的な打撃を受けた。やがて酪農家が廃業したので湿原の復旧工事(文字通り)が始まり、この3月に終了した。

水の流れを元に戻して湿原の基盤を整備しても、自然を取り戻すのは自然の力だ。その自然の歩みが始まったばかりだ。臥龍山から流れだす地下水がやがて湿原になる。ここは太田川の源流のひとつだ。木材で作られた遊歩道をいくと湿原の姿が明らかになる。霧ヶ谷湿原はひとの手によって壊され、ひとの手によって再生のための準備がされた希有な湿原だ。

八幡高原からみた臥龍山の頂上はあたりは霧に覆われていた。近くの山々も晩夏のたたずまいだった。山や里が色づく頃に、八幡高原や湿原はもっと華やかな姿を見せてくれることだろう。11月にもう一度でかける予定だ。

周防大島

2010年10月10日 00時25分00秒 | Weblog
午前中に書斎の片づけを済ませてから午後は周防大島にでかけた。以前から気にかかっていた久賀歴史民族資料館で明治、大正、敗戦前の昭和の時代まで使われた農具、漁具、秤、織り機、石臼に、消防具、キセル、写真、宮本常一とこれでもかといわんばかりの陳列品の数々を見学した。懐かしいといわざるを得ない石臼や天秤、となりの爺さんが使っていたムシロの製造具に見入った。非営利法人として運営されている。

周防大島には毎度、桜の季節と海の季節には必ず行く。秋には片添ガ浜の白砂がなつかしくなってくる。ホテル「サザン瀬戸」あたりの浜に腰かけて海を見ているだけで心が穏やかになっていく。かんきつ類が好きで釣りが好きで、こぎれいな場所が好きだからこの島は私の肌にあっている。全島が観光地のような島なので地図に出ている観光名所にとどまらず行くたびに新しい発見がある。

竜崎温泉あたりを歩いていたら近くに別荘地があることに気がついた。数10m行くと海だ。また、島に入る赤い橋から見上げる山の標高が600mを超えていることを山頂の展望台で今日初めて知った。

次回は釣り道具を持って訪れることになるのだろう。防波堤ではアジかイワシの仕掛けで釣りをしているひとを多く見かけた。さっぱり釣れていない。釣れないのはあったりまえのことです。こんな真昼間に釣るなら船で沖にでなさい。さもなくば上げ7分引き3分の潮時の、日が昇る頃を見計らって釣り場に来なさい。