天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

9/6南座『9月新派公演』片岡愛之助

2008年09月07日 | 舞台(歌舞伎以外)
京都南座 9月新派公演を昨日観て来ました。その感想です。

■遊女夕霧

愛する遊女・夕霧の為にお店のお金を着服した番頭・与之助と、
与之助の罪を軽くするために恥を忍んで被害者に救いを求める夕霧。

波乃久里子さん、無邪気でかわいくて、芯の強い遊女夕霧を見事に演じられてました。

愛之助さん、夕霧の喜ぶ顔が愛おしいけれど、罪を犯してしまったという
複雑な胸の内が手に取るようにわかる演技でした。
ものすごく近くで見られたので、見てるこっちが胸が痛くなってきました。

笹野高史さん、与之助に騙し取られた鬱憤を夕霧にぶつけるも、
けなげな夕霧を見て涙してしまう演技、素晴らしかったです。

愛之助さんが、さささっと着物を着替えるところがあるのですが、
鏡もなしで、ちゃっちゃとよう着替えられるなあと思ってしまいました。
私、浴衣着るのもへえコラ、どっこいしょって時間かかるもんで…。

歌舞伎でいう世話物、新歌舞伎?っぽい感じで、すんなり入り込めました。


■明日の幸福

昭和30年代、3世代同居の大財閥一家。家宝の埴輪をめぐってのひと騒動。

昭和30年代が舞台ということで、言葉遣いが古い感じがしましたが、
特別違和感なく見ることができました。とにかく面白くて、楽しくて。

寛美さんとか、ミヤコ蝶々さんとか、唄圭劇団を彷彿とさせるコメディでした。
始めから終わりまで、笑いっぱなし。腹筋が痛かったです。

今では一人という新派の女形、英太郎さんがいちばんハジけてらっしゃいました。

愛之助さんは、お金持ちのぼんぼんを爽やかに(変な表現だなあ)演じられてました。
やっぱり、何しても上手ですね~。

あと、重甲ビーファイターの博士役でしか知らなかった笹野高史さん、飄々とした演技が
面白かったです。ファンになっちゃいました。

最後には幹部の方たちと、愛之助さん、笹野さんたちによるご挨拶がありました。

                      ■ □ ■


花道を一切使っていなかったので、どこの席でも楽しめるなあと思った反面、寂しいような気も。

私は2列目の上手よりの席でしたので、ずっと愛之助さんが正面で見られて幸せでした。

次回の公演も客演で歌舞伎の方が出られたら観にいきたいと思います。
今回は良い経験できました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「京料理殺人事件」のロケ地... | トップ | 「上方落語競演会」に行って... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

舞台(歌舞伎以外)」カテゴリの最新記事