長良の鵜 ズボラ余生

「ズボラ余生とは」:
何事も、前向きに捉え、楽天的に生きていくことです。

★患者にとって医療事故は医療事故でしかない

2008-08-21 06:40:25 | Weblog
福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた女性が死亡し、執刀した医師が業務上過失致死に問われた。福島地裁の結論は、手術はほとんどの医師が行っている標準的なもので過失は無いということで無罪となった。
しかしながら、患者というかお産は病気ではないのだから、出産するために病院にかかったものの側から見れば、医療事故であり、許すべからざることである。
同じ医療をしても医師には上手下手がある。
分かりやすくいえば、注射1本するにもでも看護師より下手な医師もいる。
医師が行った行為が標準的なものというけれど、お産をするもの一人ひとりには体重の違いから、血管の太さなど全てが同じではない。
出血した場合、適切な処置をとったかどうかは、患者の側からは分からない。
子宮に癒着した胎盤を、手術用はさみを使って切り離すというようなことをすれば、同じ行為であっても、切られた血管の太い細いによって出血は違うだろうし、止血の仕方も違ってくるだろう。
今回の場合も、一人の医師で十分だったのだろうか。
医師不足を理由に患者の命を粗末にされてはたまらない。
なんら医学的知識も無い私がなぜこのようなことを言うか。
それは、今まで医者にかかった経験から、患者はほとんど言われるままで、医者にどれだけの失敗があってもまったく患者には知らされずに、闇の中へ葬り去られてしまうからである。
医師不足か知らないけれど、希望膨らむお産で死人となって帰ってきたのでは本人はもちろん、家族もたまったものではない。
医師は何ヶ月も患者を見ているのだから、少しでも問題があれば、十分な体制で医療に当たるべきである。