長良の鵜 ズボラ余生

「ズボラ余生とは」:
何事も、前向きに捉え、楽天的に生きていくことです。

サトウの切り餅

2012-03-23 08:45:23 | Weblog
越後製菓が訴えた裁判の控訴審判決で、佐藤食品に対し、特許権の侵害を認め、約8億円の賠償や製造・販売の差し止めを命じた。
これに対し、佐藤食品は、上告するという。
確かに、特許問題は、判断が難しいけれど、特許に携わったことのある私から見れば、サトウの切り餅は、越後製菓の特許を侵害していると思われる。
もし、これで、特許侵害にならなかったら、特許を出しても、発明が守られないということになる。
確かに、越後製菓で、特許を出願するときに、餅の上面にも切込みを入れるなど、あらゆる場合を想定して、明細書を作成すればよいけれど、それには限界がある。
そこで、もしその後に出願されたものが特許になっても、それが前の特許の権利を侵害していれば、賠償を支払うのが当然のことである。
しかしながら、特許の争いは、長期間になることが普通で、そのうちにあいまいになったり、賠償金をもらっても、権利が守られたといえるほどの額でなくて終わってしまうケースが多い。
このようなケースでは、争いを長引かせずに、早急に解決してもらいたい。
佐藤食品も、業界1位の会社であるならば、率先して争いの解決に協力してもらいたい。