今回の東日本大震災で、総理から国民にはっきりした謝罪はなかったように記憶している。
ところが、ソウルで行われる第2回核保安サミットで今日、野田総理が、「東京電力福島第1原発事故について、想定が甘かった」と発表するという。
「炉心損傷に至る過酷事故を想定した準備の不足も周辺住民の非難に関する混乱も、甘い想定にとらわれていたことに起因する」というそうである。
それなのに、日本国内で、原発をどうするか議論もあまり行われず、ストレステストでは問題がないから原発を再稼動するかどうかは、政治判断により決定されるというような段階に来てしまっているようだ。
去年の夏の電力事情を見ても、今までが過剰であって、これだけ原発が停止しても、ピーク時の電力を何とかすれば間に合うような話を聞くと、原発は本当に必要かと疑問になってくる。
もちろん、原発停止により、火力に頼らざるを得なくなった結果、電力料金が高くなり、企業が海外へ逃げていくということもあるけれど、原子力政策へつぎ込むお金を電力料の下げに使えばよいのではないかと思ってしまう。
これはまるきり、素人の考えだから、そんなことでうまく良くはなしではないのかもしれない。