大野鵠士宗匠の作品です。新年から晩冬までのの31句です。初めて出会う季語として「七日爪(なぬかづめ)」がありました。歳時記を引くと「七種の日、すなわち正月七日にその年初めて爪を切ることをいう。そうすれば一年間、邪気を払えるといい、風呂を浴びてから切る地方が多かった。また七種の全種もしくは一部を水に浸し、その水に爪を浸してから切る地方もあった。爪と行事の関連を考えるうえで貴重な季語。(櫂未知子)」とありました。二句目「口裂ける程に笑ひて米こぼす」の季語は今のところ自分には分かりません。「初笑」という季語はありますが・・・。 . . . 本文を読む