松井今朝子さんの新作長編。(昨年7月第一刷)
実在の浄瑠璃語り女性義太夫・綾之助さんの、
子供時代から女義としての成功プロセス、そして結婚までを描いた物語。
大阪弁のテンポの良い語り口で全編を心地よく読ませてもらった。
幼い頃に親戚からのもらい子となり、実の叔母さんを母として育てられ、
複雑な思いを持ちながら、天性の美声を周囲に認められる。
ほぼ順風満帆の勢いで、大阪から東京に出て、
いろんな波乱も経験しながら、当代きっての女浄瑠璃として、
地位を築き上げたのがまだ20代の前半。
しっかりはっきり物を言う母(叔母さん)と、
今で言うマネージャー的な立場(五厘・ごりん)の
近藤久次郎(通称・近久(こんきゅう))に守られながら、
ひたすら大好きな浄瑠璃修行に明け暮れる。
芸人世界の醜聞にまみれることも無く、
沢山の贔屓の人たちにも助けられて、
上り詰めて行くプロセスはとても痛快!
楽しく読める一冊であった。
やがて、一生の男性との出会いがあり、
恋を取るか芸を取るかで悩む中、
厳しい母が突然息を引き取ると、
自分自身の決心で、引退を決意する綾之助。
そのプロセスがまた圧巻で、ぞくぞくしながら読ませてくれた。
後日談には少ししか触れてはいないが、
星と輝き、花と咲いた、すばらしい一女性の人生に満足。
実在の浄瑠璃語り女性義太夫・綾之助さんの、
子供時代から女義としての成功プロセス、そして結婚までを描いた物語。
大阪弁のテンポの良い語り口で全編を心地よく読ませてもらった。
幼い頃に親戚からのもらい子となり、実の叔母さんを母として育てられ、
複雑な思いを持ちながら、天性の美声を周囲に認められる。
ほぼ順風満帆の勢いで、大阪から東京に出て、
いろんな波乱も経験しながら、当代きっての女浄瑠璃として、
地位を築き上げたのがまだ20代の前半。
しっかりはっきり物を言う母(叔母さん)と、
今で言うマネージャー的な立場(五厘・ごりん)の
近藤久次郎(通称・近久(こんきゅう))に守られながら、
ひたすら大好きな浄瑠璃修行に明け暮れる。
芸人世界の醜聞にまみれることも無く、
沢山の贔屓の人たちにも助けられて、
上り詰めて行くプロセスはとても痛快!
楽しく読める一冊であった。
やがて、一生の男性との出会いがあり、
恋を取るか芸を取るかで悩む中、
厳しい母が突然息を引き取ると、
自分自身の決心で、引退を決意する綾之助。
そのプロセスがまた圧巻で、ぞくぞくしながら読ませてくれた。
後日談には少ししか触れてはいないが、
星と輝き、花と咲いた、すばらしい一女性の人生に満足。
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