クレアモントホテル

2011年02月14日 | 読書
久しぶりにブログに向かう。
半年以上ぶり・・・。

妙な書き込みがあったりすると気持ちがしおれて、
書く気喪失したことも。
でもそれ以上に書くことが面倒になり、遠ざかった。
ちょっと背伸びしすぎて書いていたかも。

「クレアモントホテル」は
作者がエリザベステイラー!
大女優と同姓同名の人。
最初はあのエリザベステイラーがと思ったが、
やはり違っていたのを、
「訳者あとがき」に最所篤子さんが書いていた。

最後の「あとがき」ならぬ「鑑賞」は、
以前ブックレビューの司会者、長田渚さんが書いていた。
買う気になったのはこの人が書いていたから。

3週間ほど前に映画も見た。
映画のほうがユーモアが感じられ、登場人物のひとり一人が楽しかった。
原作は登場人物の心の動きがあまりに繊細に描かれていて、
自分の鑑賞力の無さのために、充分楽しめなかったかな~と思う。
ゆっくり落ち着いて読まないと、と思う。

パルフリー婦人があっけなく死んでしまうのが、
映画でも残念だったが、小説ではなおさら拍子抜けだった。

簡単だけど今日はこんなところで。

■以下は岩波ホールの作品紹介のコピーです。
老婦人と青年の心あたたまる交流を描く、人生に対する限りない愛がこめられた珠玉の感動作。老いてからの人生を自立して生きようとロンドンにやってきたパルフリー夫人。小説家を志しているものの、うまくゆかない青年ルード。「クレアモントホテル」は、世代の異なるふたりの心の交流を叙情豊かに描いていく。

孤独であってもユーモアとウィットを忘れないホテルの住人たちの中で、夫人は青年を通して亡き夫との思い出を紡ぎ、青年は夫人から人生の奥深さを知る。ふたりの運命的な出会いと別れ、彼らをとり巻く人々の愛すべきエピソード、それらの喜びや悲しみは、温もりのように観る者の心をやさしく満たしていく。

本作は、老姉妹が海辺の町で過ごすひと夏を描いた名作「八月の鯨」(87)を彷彿とさせる、老いても失わない人生への前向きな姿勢、そして若さへの賛美を描いた感動作である。




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