ロンググッドバイ

2008年05月25日 | 読書
昨日ようやく読み終えました。
どんでん返しが二重三重で読み応えがありました。
二つの殺人事件の真相が明かされて、
犯人を知った上でもう一度読むと、
張り巡らされた伏線が分かって楽しいかもしれません。

と言っても、清水訳を読んだのは今年の一月ごろなので、
最後のところをもうすっかり忘れている自分は
いったいどんな読み方をしているのか・・・
嘆かわしい限りです。

清水訳を少し読み返してみると
生意気なようですが、訳が硬いと感じました。
面白さがよく読み取れないもどかしさというか・・。
村上さんがあとがきで書いているように、
50年の歳月が経過すると訳も古くなり、
新訳が必要になる時期に来ていた、のかもしれないです。

清水訳の文庫本の厚みはそれほどでもないのに、
村上訳のハードカバーは分厚く重い本でした。
とは言え、53章まであったけれど
一章ごとは短くて平均約15分位で読める長さ。
話の区切りがはっきりしているので、
読み進んでいる感覚が具体的で、どんどん読み進めました。

特に終わり近くの圧巻のところは、
誰にも邪魔されず集中して読むのがおすすめです。
家で読んでいると大事なところで用事が飛んできたりして、
時々、イライラとなってしまう事もありました。

古い映画で「長いお別れ」があるようなので、
今度ぜひ借りてみようと思います。
本を図書館で返すときには、ちょっと寂しい思いがありましたよ。


※写真:
我が家の庭に、毎年この時期に咲く「えごの木」の満開です。
この10日間ほど掃除が大変でしたが、もう終りました。


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