殺し屋はバスに乗る その3

2008年09月10日 | 読書
加奈子とガーシーは気持ちが通じた。
ガーシーも落ち着くと加奈子とうまく会話が出来る。
ガーシーの心は昔の日本人の武士の心。
加奈子はそんなガーシーをただ一人の恋人と信じる。

そんな気持ちになってから、
ガーシーが昔の文通友達であったことを加奈子に告白する。
唖然とする加奈子。二人には昔からの赤い糸が存在したのだ。

長距離バスで逃げよう。
どこでもいいから吉岡から逃れて二人で暮らそう。
しかし、なかなかうまく行かない。
このまま逃げても吉岡の手先に追い詰められる。
それなら吉岡と対決するしかない。そして対決する。

卑怯な手も平気で使う吉岡はよそさんを人質に取る。
それでも対決は何とか二人が勝ちを納める。
しかし殺害の一歩手前でガーシーは手を緩める。
その後、吉岡も心変わりをする。こんな稼業はもう止めだ!

田中警部補は時津殺しのガーシーを追い詰める。
が、逮捕寸前、自分のさもしい魂胆に気付く。
田中警部補以外は時津殺しの☆を知らない。
純な心の加奈子とガーシーを知って、二人を逃がす。
そして、落ち着いたら俺も呼んでくれよ、などと叫ぶ。
さらに、よそさんも行き先を聞いて、四国なら自分のふるさとも近い、
連れて行ってほしい、と確か言っていた。

おぞましい話から始まったが、何と最後は心暖まる話に展開していった・・・。



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