少なめに詰める汚泥の溝浚へ

2015年06月14日 | 俳句
5/27(水曜)
窮屈なままに身を置く走り梅雨


真夏日の余熱腰まで届きけり


5/28(木曜)
少なめに詰める汚泥や溝浚へ


夏兆す今朝も眼鏡の埃拭く


若葉満つ枝の形をそのままに


5/29(金曜)
梅雨に入るか入らないかの天気


初夏はもう終わりとするや曇り空


代田出来今宵蛙の声響く


田水張る今宵蛙の大合唱


タオル干す次はトマトに水を遣る


6/1(月曜)
短夜や右か左か抱き枕


6/3(水曜)
鈴懸の瘡蓋剥がれ梅雨入かな  ※梅雨入・・・ついり


梅雨入りをひかえ緑の風航る  ※航る・・・わたる




どこまでも澄み渡りをる梅雨入前


意外にも真青なる空梅雨入前


6/5(金曜)
おはようの語尾落したる若葉かな


侵略は動かせぬこと七変化 ※七変化・・・紫陽花


侵略は動かせぬなり罌粟坊主  ※罌粟坊主・・・けしぼうず


6/6(土曜)
霧山に降りて異郷に在るごとく


6/9(火耀)
歩かねば肩も凝ります梅雨入かな


隅田の花火てふ紫陽花開くこまやかに


今頃は蛍葉裏にひそみをる




6/10(水曜)
梅雨晴間ひとしきり蒲公英の花  ※蒲公英・・・たんぽぽ


梅雨晴間ときに乾燥注意報


6/12(金曜)
入梅や傘を寝かせてバスを待つ


6/13(土曜)
大柄の紫陽花切りて供えけり

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