作品タイトル「江陵(カンヌン)」
稔り田の縁より二枚刈られけり
抗へぬ睡魔や灯火親しめず
秋深し腹筋ぎゆうと引締めぬ
立冬や佳句の原石ふたつみつ
背に懐炉貼つて車を洗ひけり
暖房と揺れの誘ふ眠りかな
観るほどにルールおのづと冬競技
江陵といふ名の街や魚は氷に
春昼や仕事を問はれ入力と
角が取れまあるくなりぬ春の風
朝ごとの珈琲の味花馬酔木
物置の奥の幼子蝶の舞
聖五月天に在すポポ思ひ
梅雨空や前行く人の踵踏む
骨の数十六本の傘梅雨入
明易や隣近所の遠く見ゆ
新涼やなぜに女性の髪長き
人の目に触るることなく稲の花
台風の生き物染みた唸りかな
秋湿り眼科の無駄な待ち時間
稔り田の縁より二枚刈られけり
抗へぬ睡魔や灯火親しめず
秋深し腹筋ぎゆうと引締めぬ
立冬や佳句の原石ふたつみつ
背に懐炉貼つて車を洗ひけり
暖房と揺れの誘ふ眠りかな
観るほどにルールおのづと冬競技
江陵といふ名の街や魚は氷に
春昼や仕事を問はれ入力と
角が取れまあるくなりぬ春の風
朝ごとの珈琲の味花馬酔木
物置の奥の幼子蝶の舞
聖五月天に在すポポ思ひ
梅雨空や前行く人の踵踏む
骨の数十六本の傘梅雨入
明易や隣近所の遠く見ゆ
新涼やなぜに女性の髪長き
人の目に触るることなく稲の花
台風の生き物染みた唸りかな
秋湿り眼科の無駄な待ち時間
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