私の季語 「雲雀(ひばり)」

2018年01月22日 | 俳句
さあみんなひばりパワーを見せてやれ

これは俳句ではありません。上の娘が幼稚園の頃、春の運動会で担当の先生が叫んだ言葉です。この通りだったかどうか定かではありませんが、三十年ぐらい前、娘は「ひばり組」だったのですね。他にも「ばら組」や「つばめ組」があったように思います。


声のみの雲雀の空でありにけり  三須虹秋

角川歳時記では雲雀の鳴き声を「ピーチュル、ピーチュル」と表現しています。誰が考えたのか、よく雰囲気が出ていると感じます。切れ目なくお喋りしているような、うるさくもなく心地よい鳴き声です。声は聞こえても姿は見えず、空の奥から天使の声が降って来ます。


揚雲雀空の真ん中ここよここよ 正木ゆう子

直線的に上昇した雲雀が行き着くところまで行き着いて、空の真ん中を発見し、仲間に知らせるように燥いでいます。ひょっとしたら空の中心まで飛ぶことが子雲雀に与えられた試練だったかもしれません。これで晴れて一鳥前の雲雀になれたと、喜びの声をあげているかのようです。


ふるさとは墓あるばかり雲雀きく 高柳重信

私の俳名は亀山ですが、父方のルーツが(という事は、自分のルーツも)三重県の亀山にあると思うので、この名を勝手に頂きました。と言っても亀山の墓に参ったのは浪人生になった五十年前の春にしかありません。多分父親と二人の墓参りでした。憂鬱になっていた自分を、父の励ましと雲雀の囀りが癒してくれたような記憶があります。

ところで私は実物の雲雀の姿を見たことはありません。知っているのは「ピーチュル」の鳴き声だけ。のどかな春の日に「ピーチュル」が聞こえてくると、なぜか懐かしい思いにとらわれます。


オートバイ荒野の雲雀弾き出す 上田五千石

5 コメント

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雲雀の次はどんな鳥? (iso)
2018-03-08 11:37:07
なかなか雲雀が飛ばないね⁉
子育てを待っているのかな⁉
もう1か月もすれば新学期が始まっちゃうよ‼
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nakanaka (kento)
2018-03-08 22:09:51
konotokoro nakanaka
kakemasen tobemasen
sonouchi sakae ni tondeikisoudesu

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Unknown (きりぎりす)
2018-03-09 08:39:12
銀座に飛ぶように
栄にも燕が飛ぶんでしょうね。
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いやー! (きりぎりす)
2018-03-09 08:59:45
久々の投稿で間違ってしまいました。銀座に飛ぶのは雀でしたね。燕は神宮に飛ぶんでしたナ。失礼!
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燕も雀も竜の餌 (iso)
2018-03-09 12:10:40
飛ぶ鳥を 落すどころか 竜の糧
夕方の空に群れ飛ぶ蝙蝠は、空をかける竜のようで
ほかの鳥は逃げ惑います。竜はすごいですね。
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