~最近あまり見かけない花・・・カンナが植物園に咲いています~
香山さんも独り者。友人もそんな人が多いらしく、
その中のお一人が若いのに(多分30~40台)突然死をされました。
連絡がないので、他の友人を誘い、彼女のマンションを訪ね、死亡を確認・・・。
孤独死の怖さ、不気味さ、から始まって、
独り者はどんな対策を講じておいたら良いのか・・・。
というところがお話の前段です。
突然死に備えて、
信頼できる友人とは毎日のようにメールのやり取りをする習慣にしておくこと。
メールがなければ「おかしい?」と察知してもらい、自宅まで来てもらうのが一番ですが、
実際にはわざわざ来てもらえるケースは・・・おそらく少なかろう。
人間の死体は、死後何日ぐらいで腐り始めるか、というような事も書かれていて、
若い人がそんな心配をするぐらいなら、
80を過ぎた老人の一人住まいなど、日々の確認が大事、と思わされました。
身近にもそんな人は一杯居り、やがては、15~20年後には自分自身が、
かなりの確率で、やばい状況になるのではないかと思います。
で、孤独死をしそうな人のみならず、
自分の葬式及び死後の整理をどんな風に行うか、
という問題を、この本は具体的に書き進めています。
先述の突然死の友人の場合は、ざっくばらんな性格の人らしく、
「葬式なんか要らない、みんなでにぎやかにパーティでもやって」と、
日頃から話していたとかで、その通りの「偲ぶ会」が、楽しく実行されたそうです。
しかし、遺品の整理は大変だったそうで、あまり人に迷惑をかけないためにも、
最近流行りの「断舎利」を少しずつでもやっておくのが、
自分のためにもですが、良いそうですよ!!!
最近は「家族葬」も増えていますが、
”最低限のことだけして荼毘に付す(葬式も戒名もいらないなど)”という、
「直葬(直送に近いですね)」というスタイルもありだそうです。
もっとも24時間以内の火葬は日本の法律では禁止されており、
素人だけで完結は出来ないので、葬儀社の世話にはならざるを得ません。
■ミニマムプラン・・・95,000円(通常184,000円)
■公営の火葬料・・・・24,300円
■時代を反映して、段ボールのエコ棺(安くはない!)もあるそうです。
「デスケア産業・・・トータルで人の死をサポートするビジネス」も生まれているらしく、
■プレ・・・生前に自分で段取りを決めておきたい人向き
■葬儀・・・自分の好みのスタイル
■アフター・・・遺品整理から相続にまつわるもろもろ(内輪もめにならないように)
その気のある人は、どんな会社があるか、調べてみるのも良いようです。
「遺言書」についてもかなり詳しく問題点を指摘しています。
「遺言書」と「遺書」とは、まったく異なるものだそうです。
「遺書」は、その人の単なる「思い」を綴ったものにすぎなく、法的な効力はない!
「遺言書」の書き方も、法的に有効なものとなると、手続きは簡単ではなく、
「公的証書遺言」でなくてはならないんだそうで、あります。
「公証人」とか「公証役場」という言葉は、いままで全く???だったですが、
初めて、少しだけ勉強させていただきました。
難しい手続きはここでは省略ですが、現実には、
行政書士、司法書士、弁護士などの専門家に依頼することが多く、
費用は5~15万かかり、2~3週間を要するそうです。
その上で、もう一つ大事なことは、
「遺言執行者・・・遺言の内容を実行してくれる人」を指定しておかなくてはなりません。
せっかく金と手間ヒマをかけて「公的証書遺言」を作っておいても、
いざという時に放置され、
その時突然現れた親戚の仕切り屋のおっさんに、勝手にされてしまっては元も子もない。
でも往々にしてそんなことはあるようです・・・、と思うと
もう安心して死ねない!という人も多く居るそうです。
また、相続者がいない場合には「ユニセフ協会」の
「遺産寄付プログラム」に登録する手もあるそうですが、
この場合でも、上記の「公的証書遺言」の作成は必要らしいので、
死後まで、自分の思いを実行することは、大変な重労働なのです、との事でした。
(※相続するほどのものも無いので、こんな心配はいらない・・・か。)
しかしながら、香山さんは、
最近耳にする「エンディングノート」なるものを、一冊買い求める事を奨めています。
これも、法的な拘束力はないそうですが、
よりカジュアルに、そしてシステマティクに自分の思いを書き綴ることができるそうです。
”ひとときのファンタジーの主人公になったつもりで、
とりあえずあれこれと書いてみて、
いざという時、見つけられたらラッキー!”
ぐらいの気持ちでお書き下さい・・・・・だそうです。
「エンディングノート」ボクも一度書店で見てみようと思いますが、
価格は800円から2,000円ぐらいで販売されているようです。
自分の好みのものを探しましょう。
~もうじき開花しそうな、・・・・・・・(名前を忘れた。ユリ系の王様)~
最後に、死後の世界について、香山さんはこう書いています。
1、客観的に分析して、正しい答を出せる人はどこにもいない。
2、自分でそう思いたいように思えばいい。
ということではないだろうかと・・・。
心安らかになる結論でした。
ボクは勝間派ではなく、やっぱり香山派ですね。
このブログへのコメントが役にたつかもね。
水が流れるように死んでいく。
な~んてね。
今回、俳句なかったですね・・・。
最近はこのブログの読者が増えていて、
コメントも期待されているようです。
よろしくね。