9/22
お彼岸の夜は涼しくなりにけり
りりりりと虫の声聴く窓辺かな
9/23
葛の花落ち尽くしてや彼岸花
彼岸花暦どおりに間に合へリ
9/24
朝露や物干し竿にうっすらと
朝露や竿にうっすら降りにけり
9/25
陽射しゆるみ秋の訪れ風澄めり
絶滅の獺(かわうそ)の句ふたつあり
9/24朝日俳壇のページに二句ありました(獺祭忌)
環境省の「レッドリスト」では44種類(動物)の絶滅種に入っているそうです。
トキと同様に輸入種を人が飼育して野生に返す試みが進んでいるとか。
9/27
蟷螂(かまきり)の死骸あり今朝は二匹目
三時四時うつらうつらの秋未明
秋未明うつらうつらと眠られず
9/30
彼岸花満開迎ふる九月尽
虫の秋木々の黄色も少しずつ
10/1
台風の過ぎたばかりに曇り空
台風過一日遅れて見る月や
9月30日は中秋の名月でしたが台風17号でした。
あくる日の十六夜の月が美しかった。
秋の灯や眼鏡外せば華のごと
10/2
タオル干し銀木犀の香り立つ
桃の木や折れて新芽の野分後
◎野分後折れし桃の木新芽あり
線路わき雑草そよぐ秋日和
秋の朝ただ秋の朝有難し
暑かったなあ・・・。9月末まで長い夏。
10/3
ススキの穂十五夜過ぎて目立ちたる
◎十五夜を過ぎてススキの目立ちたる
涼やかに居並ぶ雲のいろかたち
~~この後一週間不調。で、復活。~~
10/10
道すがら木の実草の実見つけたり
どんぐりとあちらこちらで出会う朝
10/11
花野には柔らかき陽の降り注ぐ
秋涼し眼鏡の埃(ほこり)洗いけり
秋深し二十八句の水の跡
秋風に揺れるススキか素隠居か
秋の朝そよぐ葉音に腕を抱き
今度の日曜日は大石先生、兼題は「柿」です。
ぜひ6時35分からご覧下さい。
上の三句はそれぞれに趣がありますね。
1、数えると28もあったんだ! 水の跡・・・深いですね・・・。
2、素隠居、ただのご隠居さんという意味?
~風の中ススキに託すわが身かな~
3、散歩に出ると朝の風が冷たくて、腕を抱えてしまいます。
さあ~、いよいよ明日からですね。
野村予想は「まあDでしょう」とNHK朝のニュース。
又一杯読みましたね。秋は風景だけでなく、心情的にも題材が多そうですね。
ワイワイサンの
秋深し 二十八句の、はどんな意味ですか?
秋深し めがねの埃の心境は?
私も一句 ススキ野に 白波立ちて 月青し
唱歌との 出会いも多し 秋の野辺
冬を待つ 枯れ木の中に 春の夢
お粗末
素隠居とは楽隠居に対する言葉で私のような少額年金生活者のことです。
isoさんの ススキ野に・・・ 満月でしょうか、ススキ野原が見えてきました。
ススキ野の句ですが季語被りです。おっしゃる通り満月でした。場所は富士山の裾野で十里木から御殿場に向かう自衛隊演習場の広大なススキ野原です。午後8時、満月にさらされたススキの穂がまるで銀色に輝く海のごとく、さわさわと吹く風に、まるでさざ波のように美しいウエーブを、少しの間眺めていました。秋の満月は大きくて真っ白ですね。季語などのルールはその感動に比べれば、些細なことのような気がします。
表した句には迫力というか説得力とかがあると思います。