風が吹く冬将軍に雛あられ

2014年03月04日 | 俳句
2/24(月曜)
これがあの鳴き初めの声うぐひすの


季節にも手順ありしか余寒かな


嬉しかったり悔しかったりソチの春


菜の花やズボンの折り目緩くなり


面子打つ取って取られて春の暮


春の事件テレビカメラは翌日も

  笹島交差点の突然の事件!前日の土曜日のあの時間、あの場所を通ってましたよ。



2/25(火耀)
窓枠の結露小粒となりにけり

  いい句だと思ったのですが、歳時記で結露を探したところ、出て来ません。
  ネットで検索してみたら、結露は年中あるので季語ではないそうです。がっかり。
  で、こんな句にしてみましたよ。

窓枠の小粒の結露拭う春


囀りや結露小粒となりにけり



2/26(水曜)
囀りやいつもの時刻家を出る


春寒し天気予報と裏腹に


無差別に人なぎ倒す春の昼


春昼を破りて人をなぎ倒す
  
  まったくとんでもない事件でした。普段通る場所だけに・・・。


昼食のあとの珈琲水温む

  ぬるいコーヒーみたいで失敗作かな。


期待せし阿蘇の山並み焼野原
  
  kickさんから九州旅行の問い合わせがあり、
  2年前を思い出して作ってみました。4月の頭でしたが、
  この景色だけはちょっとがっかりだったことを思い出しました。


いつまでも休んでいたし春の昼


春昼や優しき風に出会いけり


春浅しビールはいまだほろ苦く



2/27(木曜)
春の雨らしき雨降る二月尽


沁み込むや草木よろこぶ春の雨


春の雨工事現場の水溜り


春の雨しばらくぶりの水溜り


ひとつずつ用事片づけ二月尽


これがあの花粉症とかいふやつか


水温む今朝降る雨や水温む


二月尽季節を分かつ今朝の雨


裏地取るにはまだ早し二月尽


杉の花洟のかみ方変えてみる


濡れて行く人もいるなり春の雨



2/28(金曜)
春の雨無数の木の芽育て居り


雨上がり笑顔こぼれて暖かや


田の上に靄たちこめて暖かや


首筋が少しひんやり二月尽


真青なる空うらめしき杉花粉


悩ましや昨日の花粉今日の咳



3/3(月曜)
たやすくは春にはせぬと冬将軍


むざむざと退りはせぬぞ雛祭り


風強し冬将軍も雛が好き


風が吹く冬将軍に雛あられ



3/4(火耀)
難しき言葉の世界春寒し


雛段の紅白のごと梅咲きぬ


雌を呼ぶ雄のしゃがれた囀りや


時ならぬ満員電車春の事故

  本日の帰り、中央線で人身事故がありました。


雛納め仕事区切りの早じまい



~今回はいっぱい作りました。~
スイッチが入ると次から次と浮かびます。
俳人の句と比べると、ついみすぼらしく感じてしまいますが、
自分の実感をそのまま詠んでみようと思っています。
そにうちいい句が出来るだろう・・・ぐらいの気持ちで、
多作多読、多作多読!!!

2 コメント

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快調ですね (yykic)
2014-03-05 17:02:14
「これがあの・・」いいフレーズですね。お気に入りでしょうか。最初のうぐいすの句、倒句が効いていますね。憎っくきは花粉症です。
笹島の事件=娘も翌日仕事で通りかかり傷のついた街路樹を見たそうだ。立派な親の息子だそうだけど本当に馬鹿なことをするもんです。一昨日の柏の殺傷事件といい嫌な事件が続くものです。
梅でも観ながら一杯やりましょうか。
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Unknown (有難うございます)
2014-03-05 21:20:18
「これがあの・・・」
二つ続けて使っていたとは・・・。意識していませんでした。
でもなかなか調子がいいでしょう?
今後も時々使ってみようかな♪

春先の鶯のぎこちない鳴き声と言うのは、
意識して聞いたのは初めてでした。
「笹鳴き」というのが冬の季語にありますが、
立春前に聞いたこと、ありますか?

笹島交差点の傷ついた木は、
いま養生のコモが巻かれています。
なんか優しさを感じて通り過ぎています。
人にも木にも思いやりを、ですね。
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