(つづき)
悴める白き手染めて竹灯籠 仙翁
◯(道人)中七に臨場感あり。
○(藤三彩)竹灯籠が季語になるならもっと他のことが読めそうだ
〇(春生)寒さの中でも情景。除夜の風景でしょうか。「白き手を染めて」が良い。
青年部ジャンパー風に膨らませ あき子
○(アダー女)お祭りなどのイベントにおそろいのジャンパーで活躍している方々をよく見かけます。風が強くてジャンパーの背中が膨らんでいるという所に目が行ったのも面白い。青年部もいいですね。なかには青年?かなあ?というおじさま達のご活躍もみかけますが。
◯ (アゼリア) こういうボランティアがいないと実行は難しいですよね。
○(アネモネ)青年部に驚きです。
〇(ちせい)遊び心だったのかもしれませんが、着膨れも言って居る様で、豊かな景だと思いました。
実演の手焼きせんべい年つまる アネモネ
〇(瞳人)手焼きせんべいって、見なくなりました
○(藤三彩)吉田類の居酒屋放浪記に出てくるような景ですね
〇(珠子)あの手際のよさ。いつまでも見ていられます。コロナ禍の前はよかった・・・となる景かもしれません。あわただしさが嬉しかった日々はいつのこと?
○(卯平)酉の市での景だろう。
◎(宙虫)九州ではあまり手焼きせんべいに実演はないけど。浅草あたりで見ているの楽しかった。年末の慌ただしさと焼き上げる職人さんと手さばきが見える。
首振つて無力曝すや捨案山子 瞳人
○(仙翁)案山子が首を振るところが面白いですね。
わびさびが町にUFO呼ぶ冬灯 宙虫
小春日や宴会となるバスツアー 泉
○(アネモネ)このノリに共感です。
冬ざれや八十億分の独り 幹夫
◎(楊子)寒くなると独りであることをより想います。でもみんなそうですから寂しくはありません。
○(アダー女)確かに貴方も私も世界人口の中の一人です。戦禍の続くきな臭いこの地球。どれだけの人口が減り、どれだけの人々が戦禍に苦しんでいるのかと思うとこの句の奥の深さを感じます。更に「一人」ではなく「独り」が意味深い。戦禍ばかりではなく、人間みんな孤独です。
◯(道人)人はみな孤独であり仲間でもある。八十億人の孤独と連帯の句と読みたい。
〇(あき子)誰もが「八十億分の独り」、「冬ざれ」の重みと釣り合ってます。
〇(珠子)ひとりひとりが八十億分の一。今日もたくさんの八十億分の一たちが殺されていく。やり切れません。
◎(めたもん)世界の人口が2022年80億人を超えたのだとか。沢山の灯の写真から、地球には80億個の孤独があるという連想が素晴らしい。
〇(まきえっと)2023年の世界人口ですね。誰一人欠けてもならないです。
○(餡子)世界の人口は80億に達したとか。そのうちの一人が作者。そしてわたし。そして、今争っている国の人達。この句の「独り」は重い言葉だ。
〇(ちせい)絶対的な孤独なのかもしれません。八十億と言う大地なのかもしれません。
○(あちゃこ)誰の心にもストンと落ちる一句。端的に納得です。
宙船で越える国境冬の旅 あちゃこ
◎(藤三彩)宙船とは宇宙船?国境を自由に越えたいものだ。
〇(めたもん)「宙船」という詠みは飛行機や宇宙船よりも抽象的で、中七、下五のスケールを大きくしていると思います。
〇(カンナ)宙船とは何かわかりませんが、よくできた句だと思います。
◯ (アゼリア)早くこんな時代が来るといいですね。
今月の写真
二枚目・三枚目は、大分県竹田市の恒例行事「竹楽」
毎年11月の第三金曜日から三日間の竹灯籠の祭り。
コロナが明けて賑わいを取り戻していた。
麦の全国大会で歩いて、想い出深い人もいるだろう。
https://taketa.guide/topics/detail/5bccc583-9bb3-4c67-a070-08cb100991ae
広島は今日は暖かい朝です。なかなか冬らしくなりません。明日あたりから、本格的に寒くなる様です。
さて、ついに大谷選手はドジャースへ移籍したようです。強豪チームのドジャースで活躍できるか?彼は再び、世間の常識を吹吹き飛ばす事でしょう。