小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第438回小麦句会結果発表(2)

2020年10月09日 19時43分46秒 | 1日句会

続き

 

銀河なりテールランプも街の灯も  楊子

◯(ルカ)街に宇宙を見るロマン

〇 (多実生) 光は平和の象徴です。部屋の明りを消して見ると更に輝きを増します。

 

志那そばの野菜大ぶり九月ゆく   メイ

〇(藤三彩)タンメンなのでしょう木耳もキャベツも入っているのでしょう

〇(珠子)猛烈に暑かった夏もさすがに過ぎて、久しぶりに拉麺も食べたくなるころ。 大ぶり野菜から深まる秋を感じることもあるでしょう。タンメン?  

〇(宙虫)最近流行の次郎系なんでしょうかね。

 

一面に戻り悼むや曼殊沙華   仙翁

 

デパートの明かり華やか赤い羽根   泉

〇(藤三彩)百貨店の元気がない。街頭での赤い羽根募金も自粛気味な様子

◯(ルカ)季節の風物詩

〇(ちせい)季語は「赤い羽根」。カラフルだったのかもしれません。

◎(アネモネ)「デパートの明かり華やか」いいですねえ。

 

人類は世紀の試練背負う秋  多実生

 

秋灯や自動階段逆らふて   卯平

〇(藤三彩)足腰への過信があっても急勾配のエレベータでそれはやったらダメでしょう。

〇(楊子)秋灯がすこしずれすぎている気もしますが、なにか気になる句でした。

 

木もれ日に咲いて汚染の曼珠沙華   アネモネ

◯(道人)「汚染の」が面白い。只ならぬ世を曼殊沙華の真紅に象徴させているかのようだ。

 

満ちてまた欠けてゆく街金木犀    宙虫

○(あちゃこ)人々の流れだけでなく、危うい街の姿を描いているようです。

◯(道人)意味よりも十七音の醸し出す詩情に惹かれる。

○(敏)街に満ちて欠けてゆくのは、一日の始めと終わりの「人の群れとその想い」と解してみました。金木犀の香りが心をなごませてくれるようです。

◎(ルカ)街が満ち欠けするのが新鮮
〇(仙翁)満ちて欠けるのが街、面白いですね

◎(めたもん)「満ちてまた欠けていく」は街の賑わいの変化(又は栄枯盛衰)のようでもあり、月の満ち欠け=自然の変化のようでもあります。その流れを金木犀の香が静かに包み込み味わいが深いと思います。

◎(楊子)街の満ち欠けもきっとあるに違いないという気にさせます。見つけが新しい。

〇 (多実生) ゆったりと長い目で見ています。

 

雨の打つ池のほとりの曼珠沙華   幹夫

 

★★★★

台風の影響はどうですか?

九州は幸いなことに雨もなく、ちょっと風が強かっただけです。

皆さん、無事でありますように。

では、次回の句会をお待ちください。

 



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご苦労様でした ()
2020-10-10 10:11:51
宙虫さん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。

また台風か、と思っていたら、何の影響もなく東へと去っていきました。広島に原爆が投下されたあと、台風が襲来して、広島は大きな被害を受けました。「空白の天気図」という小説に詳しく書かれていますが、この大惨事も風化していきます。
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