桜、開花が早かったのに、けっこうもっている。
その間に、つつじやはなみずきややまぼうしなどなど・・・・。
花の季節は初夏へ向かう。
思い切って遠出をしようという気持ちに拍車がかかる日々・・・。
★結果発表
蒲公英やフェンスが火花で加工され ちせい
(選外)(卯平)句材構成の面白さは共感。下五「加工され」まで言わなくも良いのでは。
花の昼庭園奥の学問所 アゼリア
○(あちゃこ)自然体の視線と取り合わせがいいですね。
〇(春生)「学問所」を想起したのは凡でない。
○(餡子)此処がどこかわかりませんが、何となくそんな感じがする雰囲気の庭園です。学問所がなかなか。
○(卯平)吟行句の一句だろうか。福岡大濠公園での景か。花の昼と学問所は上手い。しかし何処か予定調和的でもある。
○(アネモネ)「学問所」いいですねえ。昔の藩校でしょうか。
花咲くや人生いつか登り坂 泉
◎(幹夫)前向きに生きる。いい句だ。
束の間の風に流觴たぢろぎぬ 幹夫
◎(仙翁)曲水の宴、のできる所でしょうね。
○(餡子)丹の橋の架かるあの流れは私も 曲水を思いました。 華麗で優雅な王朝行事。一度経験したいものです。
(選外)(道人)難読季語「流觴」をうまく使っているが、やや分かりにくいかも。
母親の重いまばたき花の雨 宙虫
○(あちゃこ)中七が想像を掻き立てる句。病の床にあるのか、花見に行けない憂鬱か?など。はっきりしないけれど、それを見ている作者の思いは伝わります。
○(アダー女)「重いまばたき」という表現がしんみりとした花の雨とマッチして穏やかでかつ切ない思いに心打たれます。
◎(めたもん)中七によりスローモーションのようにクローズアップされる母親の表情。「花の雨」との間に詩が生まれています。
〇(まきえっと)「重いまばたき」ってどんな時になるんだろうと思います。
◯ (アゼリア)病んでからの父のまばたきも重かったこと思い出しました。
○(アネモネ)臨終の際の母親を思い出しました。
「お花見を開催します」二年ぶり カンナ
○(泉)新型コロナの自粛生活は長かったですね。
○(藤三彩)そうは言ってもなかなか集まれない
春風に押される背中赤い橋 まきえっと
○(仙翁)確かに押されるような感覚ありますね。
○(ちせい)波郷の秋風鶴を歩ましむが思い出されますが、この句では「赤い橋」が印象的でした。
(選外)(卯平)下五「赤い橋」か「赤き橋」か。中七の景に実感を感じない。春風が背中を押す景に違和感。かと言って「春一番押される背中」であれば凡すぎるだろう。大濠公園での吟行句だろうか。
うつし世の一期一会の辛夷かな 卯平
〇(カンナ)下五を桜ではなく辛夷にしたのがよかった。
花見盛り大和偲ばゆ人偲ばゆ 瞳人
○(あちゃこ)桜は日本の花。共感。
弁当の出し巻き卵花の雲 珠子
◎(あちゃこ)花見弁当の中の出し巻き卵に焦点をあてた所がいいですね。色彩鮮やかな一句。
◯(道人)花鳥風月・侘び寂びもいいが、こういうホッとする花見が一番。淡々と花見の団欒を詠って味わいあり。
〇(めたもん)明るい春の色の取り合わせがいいですね。句に春の気分が溢れています。
○(卯平)上五中七は手だれた措辞。下五「花の雲」は少々安易ではある。が景は明確。
◎(まきえっと)お花見ですね。色の取り合せがいいですね。さりげなくて優しい気持ちになれます。
○(宙虫)色彩がいい。ふんわり感も伝わる。
絵巻物繙くごとく盃流し 餡子
○(幹夫)風流な曲水の宴である。
ベンツから野良着の次男たんぽぽ黄 楊子
◎(泉)事情は分かりませんが、ユーモラスな俳句だと思います。
〇(カンナ)情景が浮かびます。
○(あちゃこ)意外性が中々です。黒のベンツかな?
〇(瞳人)そういう事ってあるのですね
○(幹夫)「黒塗りのベンツ」「野良着」「黄たんぽぽ」とのギャップが佳い。
〇(あき子)目に見えるもの、全てのバランスが整っていて、「黄」でまとめたのもいい感じ。
○(アダー女)高級車のベンツから野良着という意表を突かれる情景。しかも後を継がなくても良い次男の暢気な明るさが「たんぽぽ黄」でさらに明るい雰囲気となった楽しい句ですね。
〇(めたもん)ちょっと笑えるリアリティーがあります。特に、中七、よく考えて詠まれていると思います。
○(卯平)材料多々ではあるがベンツと野良着の関係は納得。しかしかなり技巧的過ぎないか。
◯ (アゼリア) 私のエリアにも白菜御殿などと呼ばれる豪邸があります。若い人が農業に夢を持ってくれると良いですね。
○(アネモネ)近所の農家にあるあるの景です。
春球の逆光ポトリ逆転ラン 藤三彩
○(泉)運も実力のうち、とは良く言ったものです。
○(幹夫)「球春」光景が見える。
満開の花枝揺らす児の憎し アダー女
緋袴のうしろ姿や花の雲 道人
◎(藤三彩)卒業式の女子ですね
〇(あき子)娘の成長を感慨深く見守っている、その眼差しの充実感。
〇(珠子)後姿からも巫女さんの初々しさは伝わります。
○(仙翁)後ろ姿がいいですね。
◎(アダー女)巫女さんの緋袴姿は美しい!うしろ姿だと顔は見えず(失礼!)長い濡れ羽色の髪が更に美しさと清らかさを増し、桜のうち重なって咲く中でこの世の者とも思えない高貴な輝きを放っていますね。
〇(春生)平安京の都人を思ったところが手柄。
○(卯平)「うしろ姿」が安易では。「緋袴」と「花の雲」は少々緩いだろう。しかし景は見える。
○(宙虫)良く揃えたなというくらいの材料できちんと絵になる。
つづく
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