九州の西をあっという間に二つの台風が北上していった。
宮崎や鹿児島では大雨のところもあったが、当方では何も起きる状況ではなかった。
世間は夏休み・・・・。
また今年も解放感に浸りたいみんなの気持ちにブレーキをかけながらの夏が過ぎている。
投句一覧届けます。
選句をお待ちしています。
♪投句一覧♪
懸崖を鹿の子径なき径を行く
タガメ棲む池畔帰省に甦る
八朔の雲いきいきと海の上
片陰もなき塹壕を掘る兵士
ふるさとは緑の山河迎え盆
空梅雨や実家の見えるダムの底
逝く夏や友の返信待ちわびて
深緑や岩に心眼さとられて
ふるさとに赤字の鉄路山滴る
旧道の岩肌脆し虫しぐれ
何ごともなかったように出水村
連山は産土の神稲の花
夏雲や河童住む里濁り川
夏の河いつもフエンスの向かふ側
一村に棚田百枚雲の峰
金網の邪魔する景色雲の峰
混沌の如き静けさ夏の沼
初秋の団栗あまた青い粒
片蔭に拾う旅人田舎バス
八朔の山河(やまかわ)つつがなくありぬ
紫蘇をもむ村で昔の雨のこと
片蔭の消えて父呼ぶ母の声
貶め言わが身に返る夏柳
「よそ者」と囃す川風盂蘭盆会
夏旱気が気でならぬ貯水率
ふる里は霊域の先蝉しぐれ
金網の奥に汽水や涼新た
一軒家修行始める青田かな
日盛りにため息ふたつ最徐行
金網の向こうに逸り出水川
笹舟を浮かべ時には暴れ川
峰雲の常に山ある大和かな
八月の明日へ渡れぬ濁川
青と黄を混ぜれば地球緑さす
七夕の竹の軽トラ町走る
離村のひとの顔から消える晩夏光
字小字略し二行の水見舞
中干しの田に幾つかの足の跡
伐らるるを待つ群竹や昏き道
金網の固きスクラム月の秋
選句数6句(うち特選1句)
締切 8月7日(日)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。
★当番は宙虫です(選句送付先メルアド)
★★
俳句「麦の会」ブログ更新中。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます