やたらに暖かい四月です。
初夏に見かける花たちが一気に咲き出して、季節感がかなり違います。
ハナミズキ、石楠花、ツツジ、あやめ、藤・・・・きれいに咲いているのを見かけました。
投句一覧掲載します。
いつもの要領で選句をお願いします。
★投句一覧
無人化の駅舎郷里の水温む
夏近し点字ブロック色褪せて
春霞線路を埋める堅き石
名刺みなシュレッダーして街若葉
迂回して一期一会の山桜
ものの芽や川面を鏡に分割し
春愁やいつも誰かの左側
迂回してスタバの前を初燕
まわり道して春宵のヘアサロン
片隅の喫煙所にも春日かな
つくづくと廻り道して卒業す
霾や左折の先の地蔵堂
複線のやがて単線花菜風
川音の一心不乱花の風
都会派となって芽吹きぬ山桜
まわり道も鉄路の先も朧へと
真四角に初音聞かすや律儀もの
芽吹く木々今日は見えてる逆さビル
槌をふる工夫の腕（かいな）永き日よ
蒲公英は工事現場に遠回り
通せんぼ予算消化の四月馬鹿
浮き釘のかろき鉄錆花は葉に
投げ捨ての吸殻消えた春の駅
黄砂を来て黄砂へ向かう定期券
ビル映す濠は青空鳥帰る
万愚節右も左も回り道
春夕焼生活に多きまわり道
白蝶の付かず離れず迷い路
起重機の轟音止みて初蛙
四月馬鹿と密偵盗賊耳覆う
柔らかき日差しの中の木の芽かな
そもそもは旅にいた頃花筏
ヘアカラーライトマゼンタ春ショール
赤錆の鉄路の果に蝶生まる
春宵や駅前開発すすむ家郷
騒めきの消えて四月の線路かな
枕木を照らす工夫に春の雨
花曇りグレーの川にビルは揺れ
しげき芽や河原の石に鳥の糞
晩年やまわり道して花の雨
選句数６句（うち特選１句）
締切 4月7日（水）２４時
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★当番は宙虫です（選句送付先メルアド）
★★
俳句「麦の会」ブログ更新中。
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