第530回小麦句会投句一覧（8/7選句締切）

またまた今年も暑いを連発しなくてはならない日々がやってきている。

オリンピックで寝不足になりながら・・・・。

夏はいったい何月まで続くのだろう・・・・。

 

投句一覧

 

万緑の四阿に集いて川魚尽くし　　

氷河期が来るかも知れず冷し麦　　　

湧水の鼓動をつまむ箸のさき　　

行蔵は我がこと涼し南無大師　　　

外回り終え素麺の美味さかな　　　

おっとっと流し素麺滑り落つ　　　

悪相といえども香魚飾り塩　　　

せせらぎを掬う冷素麺の艶　　　

そば猪口の黒を涼しく瀧見茶屋　

にわか雨羊歯に隠るる青蜥蜴　　

冷し瓜みずおと満ちて溢れざる　

清流に青葉の雫道祖神　　　

冷麦の一縷の彩を好める子　　　

近道は坂道水の音涼し　　

黙食の流し素麺絡まりて　　　

清流のきりりと蒼し夏料理　　　

廃村の道はなだらか鬼蜻蜒　　　

滴りの世界で一番深い湖　　

滴りの巌を突つつく稚魚の群　　

鮎の骨鮎の皮見て追悼す　　　　

谷風のきれいに通る夏料理 　　   

滴りの鏡面磨く如く降る　　　　

裏山の水を引きたり心太　　　

帯外す素麺恙なき一日　　

下流の河童伝説緑濃し　　

塩振られ白く焼かれし岩魚の目　

虹鱒の一尾焼かれてをとこまへ　

水音の焦げる八月魚を焼く　　　

酷暑日の釣果の太刀魚塩焼きに　

白南風や樋に引き込む山の水　　

大石がりくへ名残りの天神祭り　

降板の主役のその後冷素麺　　　

冷素麺河童の影が後ろより　　    

往生の口開く岩魚瀬波立つ　　

おしゃべりは控えおろうぞ岩魚膳

清濁の苦み構わず焦げ岩魚　　　

好物は魚定食冷し酒　　　　

せせらぎや箸に絡まる夏の韻　　　　

高齢者五人に一人冷し麦　　　

冷素麺老後に老後ある老後　　　

山峡の涼滑りゆく喉仏　　　

磔刑の鯵に横たふ夫婦箸　　　

 

★選句要領

選句数６句（うち特選１句）

締切　8月7日（水）24時

 

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俳句「麦の会」

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